「気づいたらコンドームが破損していた・・・」
「我慢できずに射精された・・・」
「お酒に酔った勢いで・・・」
このように望まない妊娠を防ぐために投与される薬が緊急避妊薬です。
あすか製薬から「ノルレボ錠1.5mg」という薬が販売されています。
今までは0.75mgのタイプしかなかったため、一度に2錠服用しなければいけませんでしたが、1.5mgが発売となり1回1錠でＯＫとなりました。
ノルレボについて薬局でもよく相談を受ける内容についてまとめてみました。
ノルレボの飲み方（用法・用量）
ノルレボの服用方法ですが、性交後72時間以内にノルレボ錠（レボノルゲストレルとして1.5mg）を1回服用します。
避妊に効く理由（メカニズム）
一番の作用は排卵抑制です。
排卵そのものを抑えることで受精を防ぎます。
また受精阻害作用及び受精卵着床阻害作用もあるとされています。
避妊の確率は？（成功率）
日本の試験では、妊娠阻止率は81.0％という実験データがあります。
72時間超えたら失敗する？
海外で他の製剤での実験結果では、性交後72時間以内にレボノルゲストレル製剤1.5mgを1回投与した際の妊娠阻止率は84％であるが、72時間を超えて本剤を服用した場合には63％に減弱する傾向があると報告されています。
性交が排卵日の何日前なのか、タイミングにもよりますが、72時間を超えると大幅に避妊の確率は低下してしまいます。
極力早く受診して薬を服用するのが一番です。
市販や通販ではあるの？
市販では販売されていません。また海外輸入などの通販では偽薬もあり極めて危険です。
正規のノルレボは婦人科、産婦人科を受診しなければ処方してもらえません。たまに内科でも処方されるケースもありますので、事前に電話で確認しましょう。
保険は効くの？
健康保険は使えないため、自費扱いとなります。
セントジョーンズワートは一緒に服用できない？
気持ちをリラックスさせるセイヨウオトギリソウ（セント・ジョ ーンズ・ワート）含有食品を併用すると、ノルレボの効果が弱くなってしまいます。
セイヨウオトギリソウ（セント・ジョ ーンズ・ワート）含有食品はこちらにまとめられています。
セントジョーンズワート（セイヨウオトギリソウ）含有食品って何？
副作用は？
主な副作用は、消退出血、頭痛、悪心、倦怠感、眠気（傾眠）です。
薬が体内から消失すれば治まりますので、長くても3日くらいで副作用はなくなるでしょう。
