頭痛や生理痛、歯の痛みなどで処方される鎮痛剤がロキソニン(成分名:ロキソプロフェンナトリウム)です。

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出典 第一三共



ロキソニンは薬価の安いジェネリック医薬品があり、ロキソプロフェンNa錠60mg+メーカー名の名前で日医工トーワ薬品、サワイ製薬などから販売されています。またロキソマリン錠やロブ錠もロキソニンのジェネリック医薬品です。

解熱鎮痛剤の中でも最もよく使われるのがロキソニンなのですが、患者さんからよく相談される「授乳との関係・赤ちゃんへの影響」についてまとめてみました。

授乳中の服用

「授乳中だけどロキソニンを服用しても大丈夫?」

患者さんからよく聞かれる質問ですが、製薬メーカーの説明書ではロキソニンを服用中は「授乳は避けること」となっています。

授乳中の婦人に投与することを避け、やむをえず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験 (ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]

引用元 ロキソニンインタビューフォーム

日本の説明書では少しでも母乳中に薬が移行する場合「授乳を中止すること」となっています。

しかし、実際に母乳中に移行する薬の量はごくわずかで、赤ちゃんに大きな影響がでないことが多くあります。

大分県の産婦人科医会と小児科医会、薬剤師会の研究チームの見解では、ロキソニンは下記のように位置付けられています。

限られた授乳婦で研究した結果、乳児へのリスクは最小限と考えられる薬剤。授乳婦で研究されていないが、リスクを証明する根拠が見当たらない

引用元 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック

また

限定された情報ではあるが移行の程度は微量 。未変化体・代謝物共に半減期は短く、蛋白結合率は高い。

引用元 大分県「母乳と薬剤」研究会 母乳とくすりハンドブック

となっており、実際に医療現場では「授乳を中止しなくてもよい」と指導されるケースはあります

間隔をあけた方がいい?

「ロキソニンを服用した後、授乳するのにどれくらい間隔をあけた方がいい?」

患者さんからよく聞かれる質問です。

もし主治医から授乳を中止しなくてもよいと指導された場合、ロキソニンの服用と授乳の間隔はどれくらいあければよいのでしょうか?

ロキソニン(ロキソプロフェン)は服用後、0.45時間(およそ30分)で薬の血中濃度が最大になります。

その後、75分ごとに薬が半分の濃度に分解されていき、4~6時間でほとんど消失します。

そのためロキソニンを毎食後に服用する場合は、ロキソニンを服用する直前に授乳させると影響を最小限に抑えることができると考えられます。

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ロキソニンテープ・パップ(湿布)・ゲルと授乳

ロキソニンテープを貼った時に授乳していい?」
ロキソニンゲルを塗った時に授乳はOK?」

ロキソニンテープロキソニンパップ、ロキソニンゲルなどの外用剤と授乳との影響についても薬局で患者さんから聞かれることがあります。

たとえテープや湿布、ゲルであっても内服薬と同様、皮膚から身体に吸収されてしまいますが、内服薬のロキソニン錠(ロキプロフェン錠)と比べるとごくわずかのため、特に授乳中の注意書きはありません。

授乳中に飲める市販の解熱鎮痛剤

授乳中に安全に服用できる解熱剤として位置づけられているのはアセトアミノフェンという成分です。

処方箋薬であればカロナールやコカールが、市販薬の場合は、タイレノールが該当します。

【第2類医薬品】タイレノールA(20錠)
価格:1080円(税込、送料別)

 

ロキソニンも市販薬でロキソニンSとして販売されていますが、授乳中に服用する場合はタイレノールなどのアセトアミノフェン製剤がより安全とされています。