口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの単純疱疹と、帯状疱疹に効能・効果のある塗り薬がアラセナA軟膏、アラセナAクリームです。

アラセナ1g中には抗ウイルス薬であるビダラビンが30mg入っています。

アラセナAについて使用方法や患者さんから聞かれる質問をまとめてみました。

塗り方・使い方

アラセナの用法・用量は1日1~4回患部に塗布します。

手を清潔にすれば直接指で塗ってもいいですが、口や性器など範囲が狭い場合は綿棒で塗ってもよいかと思います。

正常な細胞は傷つけませんので、症状が出ている部分より少し広めに塗ることをオススメします。

薬が吸収されやすいお風呂あがりは必ず塗布するようにしましょう。

口内炎には使用できる?

口内炎でもヘルペスウイルスが原因とされる場合に、アラセナA軟膏が処方されることがあります。

口の中での安全性や有効性の実験データはないそうですが、臨床現場ではヘルペスウイルスによる口内炎に使用されるケースがあります。

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんへは「治療上の有益性が危険性を上回る場合のみOK」となっています。

再発の口唇ヘルペスや性器ヘルペスの場合は症状も軽く、薬を使用しなくても自然に治癒することもありますが、妊娠中や妊娠の可能性がある場合は主治医に伝えるようにしましょう。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、静脈投与による動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている。]

引用元 アラセナAインタビューフォーム

授乳中の場合は、添付文書に注意書きはなく「授乳を避けることなく使用して問題ありません。」と指導されるケースがあります。

ジェネリック医薬品

アラセナA軟膏のジェネリック医薬品は、

ビダラビン軟膏+メーカー名で

SW」「トーワ」「JG」「イワキ」「タイヨー」「MEEK

のメーカーから販売されています。

アラセナAクリームのジェネリック医薬品として

カサールクリーム

が販売されています。

添加物は先発品と異なりますが、有効成分や効能・効果は全く同じとなっています。

市販薬は口唇ヘルペスの再発のみで使用可能

アラセナA軟膏・クリームと同じ有効成分であるビダラビンが同じ濃度で入った市販薬がアラセナSです。

アラセナSは口唇ヘルペスの再発のみ使用が可能となっており、性器ヘルペスやはじめての口唇ヘルペスが疑われる場合には自己判断での使用はできません。

 

またアラセナのクリームタイプであるアラセナSクリームも市販で販売されています。