関節リウマチの治療には疾患修飾性(読み方:しっかんしゅうしょくせい)抗リウマチ薬、「disease modifying anti-rheumatic drug」=「DMARD(読み方:ディーマード)」 が使用されます。

DMARDは免疫反応を調整したり抑制することで関節の炎症や破壊を抑制します。

DMARDは「免疫調整薬」と「免疫抑制薬」の大きく2つに分類されます。

免疫調整薬に分類される薬にリマチル錠(一般名:ブシラミン)という薬があります。

リマチル(ブシラミン)について薬局で患者さんから聞かれる質問についてまとめました。

リマチルのジェネリック医薬品(匂いが臭いことあり)

リマチルには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。

  • ブシラミン錠「トーワ」
  • ブシラミン錠「日医工」
  • ブシラント錠
  • レマルク錠

先発品のリマチルと添加物は異なりますが、有効成分や効能・効果は全く同じとなっています。

リマチルの主成分であるブシラミンの構造式にはSH基がくっついているため、「腐ったようなにおい腐敗臭」がするのが特徴です。

リマチルは錠剤をコーティングし、匂いを極力抑えていますが、ジェネリック医薬品に変えて臭みが我慢できないとおっしゃる方もいらっしゃいます。

薬が腐っているわけではありませんので安心して服用してください。

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作用機序・メカニズム

リマチル(ブシラミン)は免疫調整剤と呼ばれる薬で、免疫機能(リンパ球など)に働き、免疫が亢進している時は抑制し、免疫が低下している時は増強する働きがあります。

免疫を調整することで関節リウマチによる腫れや炎症を抑えます。

効果がでるまでに時間がかかる(遅効性)

リマチル(ブシラミン)は服用をはじめて効果発現までに1〜3ヶ月かかる遅効性の薬です。

妊娠・授乳中の服用

妊婦さんには「治療上の有益性が危険性を上回る場合にOK」となっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する 安全性は確立していない]

引用元 リマチルインタビューフォーム

授乳中は「授乳を中止すること」となっています。

授乳中の婦人には投与しないこと。
やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。
[授乳婦に投与した場合の乳児に対する安全性は確立して いない]

引用元 リマチルインタビューフォーム

飲み忘れた場合の対応

基本的にはリマチルを飲み忘れた場合は、とばして次回服用分から正しく服用することとされています。

もし、主治医から特別指示がある場合はそちらに従うようにしましょう。