咳がひどい場合に処方される咳止めのシロップがフスコデ配合シロップです。

フスコデ配合シロップは小児〜大人まで幅広く処方される薬剤です。

フスコデ配合シロップについて有効成分や作用機序、味や保管方法についてまとめました。

作用機序(メカニズム)

フスコデには咳反射を抑えることで咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩と、気管支平滑筋を弛緩させて気管支を広げるdl-メチルエフェドリン塩酸塩、気管支平滑筋の収縮を抑制し気管支を広げるクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されています。

この3つの成分によって咳を抑えたり気管支を広げて呼吸を楽にします。

 成分名 働き
ジヒドロコデインリン酸塩咳反射を抑える 
dl-メチルエフェドリン塩酸塩気管支を拡張(気管支平滑筋を弛緩) 
クロルフェニラミンマレイン酸塩気管支を拡張(気管支平滑筋の収縮を抑制)

有効成分量

フスコデ配合シロップ10ml中に含まれる成分量は下記の通りです。

 成分名 10ml中
ジヒドロコデインリン酸塩30mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩12mg

 

フスコデ配合シロップはピーチの香りがします。
しかし薬自体は苦味があるので、決して美味しく飲めるシロップではありません。

製薬メーカーに確認したところ混ぜて飲みやすくなるジュースや、相互作用に問題のある飲み物のデータはないそうですが白糖のシロップに混ぜると苦味がマスキングされるとのことです。

先発医薬品?ジェネリック医薬品?

フスコデ配合シロップはジェネリック医薬品に該当します。

先発品はライトゲンシロップとなっています。

またフスコデ配合シロップ以外のジェネリック医薬品は下記の通りです。

  • クロフェドリンS配合シロップ
  • フスコブロン配合シロップ
  • プラコデ配合シロップ
  • ミゼロン配合シロップ
  • ムコブロチン配合シロップ

添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果はまったく同じとなっています。

保管は室温?冷蔵庫?

フスコデ配合シロップはフスコデ配合シロップ単体であれば室温保存で問題ありませんが、水や他のシロップと混ぜた場合は冷蔵庫で保管するのがよいでしょう。