風邪で特に咳がひどい時に処方される薬がカフコデN配合錠です。

カフコデ

出典 ファイザー

 

カフコデは麻薬性の咳止めであるジヒドロコデインだけでなく解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンなどが含有されており、総合感冒薬として扱われます。

カフコデについて薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。

成分・作用機序

「カフコデは咳止め」

薬剤師の中でもそのように思っている方もいるのですが、カフコデは咳止めの入った総合的な風邪薬です。

カフコデNに配合されている成分を表にしてみました。

 成分名 1錠中   働き
ジプロフィリン 20mg 気管支を拡張
ジヒドロコデインリン酸塩 2.5mg 咳中枢を抑え咳を鎮める 
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 5mg 気管支を拡張
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 3mg 咳を抑える
アセトアミノフェン 100mg 解熱鎮痛
ブロモバレリル尿素 60mg 鎮痛

 

また咳止めだけが配合された薬にフスコデ配合錠があります。

症状が咳だけの場合はカフコデNでなくフスコデの方が適しています。

即効性・効果のあらわれる時間(Tmax)

薬を飲み始めて血液中の薬の濃度が最大になるまでにかかる時間をTmax(ティーマックス)といいます。

カフコデN配合錠は6種類の有効成分が配合されているため、それぞれのTmaxについて表にしました。

 成分名  Tmax
ジプロフィリン  0.9hr
ジヒドロコデインリン酸塩 0.9hr 
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 0.95hr
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 1.95hr
アセトアミノフェン 0.85hr
ブロモバレリル尿素 0.85hr

咳を抑えるジプロフィリン、ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩は服用後1時間以内に効果が最大となるため、即効性があります。

また熱や炎症を抑えるアセトアミノフェンも1時間以内に効果が最大となります。

即効性がある分、持続力はないため、1日3回で服用するのがスタンダードな飲み方です。

持続時間はだいたい4〜6時間と考えられます。

効果・効かない?

「カフコデ飲んでも効かなかった」

と言われることがあります。

製薬メーカーが発表している咳を抑える有効率は下記の通りになります。

咳止めの中では配合成分から見ても強い分類に入ります。

   軽度改善  中等度以上改善
かぜ  86.4%  36.4 %
気管支喘息  96.0%  68.0%

ロキソニン・イブとの飲み合わせ

カフコデには解熱鎮痛作用のあるアセトアミノフェンが含有されています。

熱を下げたり、喉の痛みや頭痛に効果はありますので、カフコデだけでも熱や痛みを抑えることは可能です。

しかしアセトアミノフェンは比較的優しいお薬のため痛みや熱が抑えられない場合があります。

その場合はロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)やイブ(成分名:イブプロフェン)が併用で処方されることがあります。

カロナール・コカールとの併用

カフコデにはカロナールコカールの主成分であるアセトアミノフェンが含まれています。

カフコデとカロナールやコカールを併用した場合、アセトアミノフェンが重複しますので併用する場合は必ず医師や薬剤師に相談してください。

喘息(ぜんそく)で服用できる?

「咳が止まらない喘息にカフコデ飲んでいい?」

と聞かれることがありますが、カフコデに入っているジヒドロコデインリン酸塩は気管支喘息の発作には使用できない(禁忌)となっています。

ジヒドロコデインが咳を抑えることで気道内分泌物が外に出ていくのを抑えることで細気管支を閉塞させる危険性があるからです。

家に残ったカフコデNを喘息があるからといって使用しないようにしましょう。

妊娠・授乳中の使用

「妊娠中にカフコデNは飲める?」

と質問を受けることがありますが、妊娠中は治療上の有益性が危険性を上回る場合にOKとなっています。

妊婦(12週以内あるいは妊娠後期)または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[サリチル酸製剤(アスピリン等)では 動物試験(ラット)で催奇形性作用が、また、ヒトで妊娠後期にアスピリンを投与された患者及びその新生児に出血異常があらわれたとの報告がある。]

妊娠後期の婦人へのアセトアミノフェンの投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。

引用元 カフコデN インタビューフォーム

また授乳中にカフコデを服用する場合は、授乳を中止することとされています。

授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。

ジヒドロコデインの類似化合物(コデイン)で、母乳への移行により、 乳児でモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告がある。なお、CYP2D6の活性が過剰であることが判明 している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、母乳中のジヒドロモルヒネ濃度が高くなるおそれがある。ジフェンヒドラミンは、 動物実験(ラット)で乳汁中に移行するとの報告がある。

引用元 カフコデN インタビューフォーム

副作用で眠気がでる・アルコールで増強

カフコデNでは眠気が強くでる可能性があります。

カフコデNの成分の内、ジヒドロコデイン、ジフェンヒドラミン、ブロモバレリル尿素で眠気の副作用がでるため、他の咳止めに比べても眠気は強くでてしまいます。

またアルコール(お酒)と併用することで眠気やふらつき、肝臓への負担が増強されますので、カフコデを服用中に大量にお酒を飲むのは避けてください。