風邪で咳がひどい時に処方される咳止めがフスコデ配合錠です。

フスコデは麻薬性で依存性の少ない咳止めのジヒドロコデインに加えて気管支を拡張させるエフェドリンクロルフェニラミンが配合されたお薬です。

フスコデについて患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。

成分・咳に効果のある理由(作用機序)

フスコデには咳反射を抑えることで咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩と、気管支平滑筋を弛緩させて気管支を広げるdl-メチルエフェドリン塩酸塩、気管支平滑筋の収縮を抑制し気管支を広げるクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されています。

この3つの成分によって咳を抑えたり気管支を広げて呼吸を楽にします。

 成分名 1錠中 働き
ジヒドロコデインリン酸塩3mg咳反射を抑える 
dl-メチルエフェドリン塩酸塩7mg気管支を拡張(気管支平滑筋を弛緩) 
クロルフェニラミンマレイン酸塩1.5mg気管支を拡張(気管支平滑筋の収縮を抑制)

 

用量・飲み方

通常はフスコデは成人は1日9錠を3回に分けて服用します。

朝、昼、夕くらいの間隔で1回3錠を服用します。

またフスコデには錠剤だけでなくシロップも販売されており、シロップの場合は1日10mLを3回に分けて服用します。

また小児・幼児・乳児の用量は下記の通りです。

12歳以上15歳未満:成人量の2/3
8歳以上12歳未満:成人量の1/2
5歳以上8歳未満:成人量の1/3
2歳以上5歳未満:成人量の1/5
2歳未満:成人量の1/10

シロップを薬局で出される場合はメスアップといって水を入れて量りやすくすることがありますので、実際に飲む量は増えることがあります。

妊娠・授乳中の服用

「妊娠中だけどフスコデは飲んでいい?」

といった質問を受けることがありますが、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用OKとなっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔配合成分ジヒドロコデインリン酸塩の類似化合物(モル ヒネ)の動物実験で催奇形性が報告されている〕

引用元 フスコデ インタビューフォーム

「授乳中だけどフスコデは服用できる?」 という質問を受けることがあります。

製薬メーカーの説明書にはフスコデ服用中は授乳を避けるようになっています

授乳中の婦人には,本剤投与中は授乳を避けさせること.〔ジヒドロコデインリン酸塩の類似化合物(コデイン)で,母乳への移行により,乳児でモルヒネ中毒(傾眠,哺乳困難,呼吸困難等)が生じたとの報告がある.なお,CYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では,母乳中のジヒドロモルヒネの濃度が高くなるおそれがある.

引用元 フスコデ インタビューフォーム

しかし実際に母乳に移行する量は少量であることから、臨床現場では授乳を中止させなくてもよいと指導されるケースがあります

ただしフスコデを服用して眠気や便秘の副作用がひどい場合は母乳への移行量も多いことが考えられますので、授乳はさけた方がよいと考えられます。

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ロキソニンやカロナールなど解熱鎮痛剤との飲み合わせ

「熱も高いのだけどロキソニンを一緒に併用していい?」

と聞かれることがあります。

フスコデには解熱鎮痛剤は配合されておらずロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)やカロナール(成分名:アセトアミノフェン)との併用で相互作用は問題ありません。

熱や喉の痛みがあるときは咳止めに解熱鎮痛剤が入ったカフコデが処方されることがあります。

アレグラ・ザイザルなどアレルギー薬との飲み合わせ

「花粉症だけどフスコデと一緒にアレグラを飲んでいい?」

と聞かれることがあります。

フスコデには抗ヒスタミン薬の「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が入っており鼻水を抑える作用もあります。

花粉症で鼻水がひどい場合は抗アレルギー薬のアレグラ(成分名:フェキソフェナジン)やザイザルなどが併用されるケースがあります。

その際に少し眠気が強くでることがあるので注意しましょう。

お酒(アルコール)は飲んでいい?

フスコデ配合錠に含まれる、ジヒドロコデインリン酸塩とクロルフェニラミンマレイン酸塩は中枢神経を抑える作用があります。

お酒にも同様に中枢神経抑制作用がありますので「併用注意」となっています。

絶対に摂取してはいけない禁忌ではありませんので、お酒を飲んでも問題ありませんが、摂取する際は極力量を抑え、ふらつきの増強に注意しましょう。

緑内障・前立腺肥大症には禁忌

フスコデに含まれるのクロルフェニラミンマレイン酸塩の抗コリン作用により眼圧が上昇したり、前立腺肥大の場合に尿がでなくなるといったことがあります。

そのため緑内障や前立腺肥大症のある方には服用ができない「禁忌」となっています。

  • 重篤な呼吸抑制のある患者(呼吸抑制を増強するおそれがある)
  • アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
  • 緑内障の患者(症状を悪化させるおそれがある) 
  • 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者(症状を悪化させるおそれがある) 
  • カテコールアミン製剤(エピネフリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者