花粉やハウスダストなどが原因となるアレルギー性鼻炎に処方される点鼻薬がインタール点鼻液2%(成分名:クロモグリク酸ナトリウム)です。

インタール点鼻液について作用機序、使用方法、妊娠・授乳中の使用についてまとめてみました。

ジェネリック医薬品

インタール点鼻液には薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。

  • クロモグリク酸Na点鼻液2%「ファイザー」
  • トーワタール点鼻液2%
  • ミタヤク点鼻液2%
  • ルゲオン点鼻液2%
  • ノスラン点鼻液2%

先発品のインタール点鼻液とは添加物が異なりますが、有効成分であるクロモグリク酸ナトリウムはまったく同じ濃度で入っており、効能・効果にも違いはありません。

作用機序(メカニズム)

アレルギー症状は花粉やハウスダストなどの異物が鼻に入ると、異物を攻撃する免疫システムが過剰に働き、マスト細胞とよばれる場所から鼻水や鼻づまりの原因となる化学伝達物質(ヒスタミンなど)が放出されます。

インタール点鼻液の有効成分であるクロモグリク酸ナトリウムは、マスト細胞から化学伝達物質(ヒスタミンなど)が放出されるのを抑え、鼻水や鼻づまりを抑える働きがあります。

クロモグリク酸ナトリウムは鼻の粘膜だけで作用し、体にはほとんど吸収されないため全身性の副作用もなく、安全に使用することができます。

使い方(使用方法)

インタール点鼻液の使用方法について説明します。

①まずティッシュでしっかりと鼻をかみます
②少し下を向いてまっすぐに容器を鼻にいれます
③ゆっくりと鼻から息を吸い込みながら1回噴射します
④同様に片方の鼻にも使用します
⑤噴霧後は数秒間少し上を向いて薬液が鼻の奥までいきわたるようにします
⑥使用した容器はティッシュでふいてキャップをしめます

一般的な用法・用量は下記の通りです。

1日6回(起床時、日中約3時間ごとに4回、就寝前)、1回各鼻腔に1噴霧(クロモグリク酸ナトリウムとして2.6mg)ずつ噴霧吸入する。症状の緩解が得られれば、その後の経過を観察しながら減量すること。

 

小さい子供にも使用が可能

インタール点鼻液は5歳未満の小児にも安全に使用できる点鼻薬です。

そのため赤ちゃんや小さい子供に処方されるケースもあります。

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんの使用について製薬メーカーの説明書では「治療上の有益性が危険性を上回る場合に使用すること」となっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

引用元 インタール点鼻液インタビューフォーム

しかし、鼻の中のみで作用する点鼻薬なので、妊婦さんでも安全に使用できる薬剤といえるでしょう。

授乳中については添付文書に注意書きもなく「授乳を中止することなく点鼻してOK」と指導されるケースがあります。

開封後の期限は1ヶ月

一度開封した場合は使用期限内であっても1ヶ月で廃棄するようにしましょう。

何回分使用できる?

1本で約60回噴霧ができます。

市販薬

クロモグリク酸ナトリウムのみが入った市販の点鼻薬はありませんが、クロモグリク酸ナトリウムが配合された点鼻薬は下記の通りです。

クロモグリク酸ナトリウムは医療用のインタール点鼻液に比べて濃度が半分になっています。

薬品名 有効成分
ロートアルガードST鼻炎スプレー クロモグリク酸ナトリウム1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.25%
ナファゾリン塩酸塩0.025%
ベンゼトニウム塩化物0.005%
ナザールブロック クロモグリク酸ナトリウム1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.25%
ナファゾリン塩酸塩0.025%
エメロット点鼻薬AG クロモグリク酸ナトリウム1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.25%
ナファゾリン塩酸塩0.025%
エージーノーズアレルカット クロモグリク酸ナトリウム1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.25%
ナファゾリン塩酸塩0.025%
グリチルリチン酸二カリウム0.3%
アスゲン点鼻薬AG クロモグリク酸ナトリウム1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.25%
ナファゾリン塩酸塩0.025%