花粉やハウスダストによりアレルギー性鼻炎に処方される点鼻薬がエリザス点鼻粉末200μg 28噴霧用です。

エリザス点鼻粉末はアレルギー鼻炎の3大症状であるくしゃみ、鼻汁、鼻づまりを改善する働きがあります。

エリザス点鼻粉末について薬局で患者さんに聞かれる質問をまとめてみました。

エリザスはステロイド

エリザスの有効成分にはデキサメタゾンシペシル酸エステルというステロイドが入っています。

使い方(点鼻方法)

エリザス点鼻粉末200μg 28噴霧用は点鼻薬の中でも少し複雑で一見難しく感じてしまいます。

しかし順番に従えば簡単に噴霧ができますので、使用方法について説明します。

①まずティッシュで鼻をしっかりかむ
②上のノズルの「▼①→まわす」側にまわし下側本体の「▲②」とあわす
③容器を2〜3cmの高さから2〜3回トントンと水平な場所に打ち付けると薬が充填される
④上のノズルの「もどす←③」側にまわし下側本体の「▲④」とあわすと噴霧準備完了
⑤片側の鼻にノズルをいれて息を止めてポンプを2〜3回強く押して噴霧
⑥もう片方の鼻にも噴霧(②〜⑤を繰り返す)

通常の用法・用量は

通常、成人には1日1回、各鼻腔に1噴霧ずつ(1噴霧あたりデキサメタゾンシペシル酸エステルとして200μg)投与する。

となっています。

何日分使用できる?

1本で28回噴霧ができます。1日1回各鼻腔に噴霧した場合、14日間使用できます。

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんへのエリザス点鼻粉末について、製薬メーカーの説明書では「治療上の有益性が危険性を上回る場合に投与」となっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ 投与すること。[本剤は動物実験で胚・胎児死亡率の増加(ウサギ)生存胎児数減少(ウサギ)生存胎児体重の低下(ラット、ウサギ)骨化進行度への影響(ラット、ウサギ)及び流産(ウサギ)が報告されている。

引用元 エリザス点鼻粉末インタビューフォーム

動物実験では催奇形性は報告はされていません。

また母乳中へ薬が移行することが動物実験で報告されていることから「授乳中は有益性が危険性を上回る場合にOK」となっています。