中耳炎や外耳炎に処方される点耳薬がロメフロン耳科用液です。

ロメフロン耳科用液について作用機序や使い方、耳浴の方法についてまとめました。

有効成分

ロメフロン耳科用液1ml中に抗菌薬のロメフロキサシンが3mg入っています。

作用機序(メカニズム)

ロメフロン耳科用液の有効成分であるロメフロキサシンは細菌の複製に必要なDNAジャイレースに作用し、細菌のDNA合成を阻害することで殺菌的に作用します。

ロメフロキサシンはニューキノロン系抗菌薬といわれ殺菌する範囲が広いのが特徴です。

耳浴の方法・使い方

容器や耳に細菌やウイルスが付かないように石鹸で手を洗いましょう。
また綿棒などで耳の外側の汚れをとっておきましょう。

容器を手で2~3分包み、薬が人肌になるように温めてください。
冷たいまま点耳をするとめまいを起こすことがありますので、体温と同じくらいまで手で温めてから使用するようにしましょう。

患部を上にして横向きになって寝ます。

そして手で耳を後頭部側にひっぱり、容器の先が耳につかないよう薬をさします。
できれば薬が耳の壁に沿うようにさしてください。

点耳をした後、10分間は横になったまま薬が耳全体にいきわたるようにします。
このことを耳浴(じよく)といいます。

1回に何滴?

通常は1回あたり6〜10滴を使用します。
主治医からの指定された滴数があればそちらに従うようにしましょう。

ロメフロンミニムス耳科用液との違い・使い方

ロメフロン耳科用液には防腐剤のベンザルコニウム塩化物が入っています。
この防腐剤が入っていない1回使い切りタイプがロメフロンミニムス耳科用液です。

容器を開けた時は破損物が入らないようにするためにも2〜3滴捨てた後、点耳します。

ロメフロンミニムス耳科用液は1本あたり0.5ml入っていますが、1回開封すれば残った液は廃棄しなければいけません。

耳浴の方法はロメフロン耳科用液と同じです。

市販薬はある?

ロメフロン耳科用液の有効成分である「ロメフロキサシン」が入った市販薬は存在しません。
医療機関への受診が必要となります。