外耳炎や中耳炎の時に処方されるのが、抗生剤の入った点耳薬です。

点耳薬は使い方を間違えるとめまいの副作用が出たり、効果が悪くことがありますので、特に正しく使用する必要があります。

点耳薬の正しい使い方についてまとめてみました。

点耳薬の種類

抗菌薬の入った主な点耳薬です。

  • タリビッド耳科用液(有効成分:オフロキサシン)
  • タリザート耳科用液(タリビッドのジェネリック医薬品)
  • ベストロン耳鼻科用(有効成分:セフメノキシム)
  • ホスミシンS耳科用(有効成分:ホスホマイシン)

まず手を洗う

容器や耳に細菌やウイルスが付かないように石鹸で手を洗いましょう。
また綿棒などで耳の外側の汚れをとっておきましょう。

人肌で温める

容器を手で2~3分包み、薬が人肌になるように温めてください。
冷たいまま点耳をするとめまいを起こすことがありますので、体温と同じくらいまで手で温めてから使用するようにしましょう。

点耳の方法

患部を上にして横向きになって寝ます。
そして手で耳を後頭部側にひっぱり、容器の先が耳につかないよう薬をさします。
できれば薬が耳の壁に沿うようにさしてください。

通常の点耳の場合は2〜3分横になったままの姿勢を保ってください。
※耳浴の場合は約10分です。

耳浴について

点耳をした後、10分間は横になったまま薬が耳全体にいきわたるようにします。
このことを耳浴(じよく)といいます。

1回あたり何滴つかうの?

点耳薬によって1回あたりの滴数が決められています。

薬品名 1回滴数
タリビッド
タリザート
6~10滴
(乳児2~3滴、幼児4~5滴)
ベストロン 6~10滴
ホスミシンS 10滴

乳児とは・・・出生から満1歳まで
幼児とは・・・1歳以上小学校入学まで

こぼれた液をふき取る

10分間横になった後はこぼれた液をティッシュなどで拭き取りましょう。

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保存方法について

タリビッド、タリザートは4週間以内であれば遮光し室温保存で問題ありません。
ホスミシンSとベストロンは冷蔵庫で保管となります。

1本で何日分使える?

およそ1滴あたりの量が30〜50μℓ(0.03〜0.05mℓ)といわれています。

1滴あたり50μℓとした場合、タリビッドやタリザートなど5mℓの容器だと約100滴使える計算になります。

片耳に1日2回1回10滴使う場合は、1本で約5日分となります。

市販の点耳薬はある?

抗菌薬の入った点耳薬の市販薬は販売されていません。
必ず医療機関を受診して処方してもらってください。

現役薬剤師Yu現役薬剤師Yu

点耳薬は小さいお子さんの中耳炎によく処方されるため、親御さんから相談を受ける機会が多くあります。
嫌がる赤ちゃんや小さいお子さんに点耳をするのは難しいですよね?

どうしても嫌がる場合は、寝ている時にそっとさしてあげてもよいかと思います。
点耳薬のことで疑問や質問がありましたら下記の質問ボックスよりご相談いただけると幸いです。

少しでも疑問の解決や正しい使い方に繋げることができると幸いです。