のどの痛みや口内炎で処方される薬がオラドールトローチ(一般名:ドミフェン臭化物)です。
オラドールトローチについて薬局で患者さんから質問される内容をまとめました。
オラドールトローチを使用する方の疑問の解消にお役に立てると幸いです。
有効成分
オラドールトローチには殺菌作用のある「ドミフェン臭化物」が0.5mg入っています。
オラドールトローチ・オラドールSトローチの違い・味
オラドールトローチにはオラドールSトローチというタイプも存在します。
「オラドールトローチとオラドールトローチSはどう違うの?」
といった質問を薬局でも受けることがあります。
違いは「味」だけで有効成分や効能・効果は全く同じです。
薬品名 | 味 |
---|---|
オラドール | ハッカ |
オラドールS | いちご |
効能・効果
オラドールトローチの効能・効果は下記のとおりです。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
使い方・使用方法
オラドールトローチは1日3~ 6回使用します。
かまずに口の中で徐々に溶かしていきます。
食事の後や寝る前に使用するのがよいでしょう。
食べ物や飲み物はいつから摂っていい?
オラドールトローチを服用したあと、約30分くらいはジュースやお茶を飲んだり、食べ物を摂るのは極力控えるようにしましょう。
作用機序(メカニズム)
オラドール(ドミフェン臭化物)は陽イオン界面活性剤で脂肪を溶かしタンパクを変性させるため細菌の細胞壁外膜や細胞質膜を破壊することで殺菌作用を示します。
細菌だけでなく真菌やウイルスにも強い殺菌作用があります。
妊娠中・授乳中の使用
オラドールトローチは製薬メーカーの添付文書で「妊婦・授乳中の方」への注意書きはありません。
そのため妊娠中や授乳中でも処方されるケースはあります。
子供への使用は何歳から?
オラドールトローチは
「乳幼児は誤って飲み込むおそれがあるので使用しないこと」
とされています。
6歳くらいまでは誤飲の可能性があるので避けなければいけません。
市販薬はある?ドラッグストアで売ってる?
オラドールトローチの有効成分である「ドミフェン臭化物」の入った市販薬は販売されていません。