のどの痛みや炎症、口内炎などに処方されるうがい薬が含嗽用ハチアズレ顆粒です。
含嗽用ハチアズレ顆粒について使い方や特徴、薬局で患者さんから聞かれる質問についてまとめました。
含嗽用ハチアズレ顆粒に関わる疑問の解消に繋がると幸いです。
含嗽用の読み方
含嗽用ハチアズレ顆粒=「がんそうようはちあずれかりゅう」
有効成分
含嗽用ハチアズレ顆粒には下記の2つの成分が含有されています。
有効成分 | 2g中(1包) |
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アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 | 2mg |
炭酸水素ナトリウム | 1970mg |
効能・効果
含嗽用ハチアズレ顆粒の効能・効果です。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷
作用機序・特徴
含嗽用ハチアズレ顆粒には大きく下記の3つの作用があります。
- 抗炎症作用
- 粘液溶解作用
- 局所の清浄化作用
有効成分 | 作用 |
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アズレンスルホン酸ナトリウム | 【炎症粘膜に直接作用】 抗炎症作用 ヒスタミン遊離抑制作用 上皮形成促進作用 |
炭酸水素ナトリウム | 粘液溶解作用 |
使用方法(用法・用量)
通常1回1包(2g)を、約100mLの水かぬるま湯に溶解し、1日数回うがいをします。
のどの炎症の場合
口に薬を含んだあと、天井が見えるように上を向き、ガラガラ繰り返し吐き出します。
これを1回分(100ml)がなくなるまで繰り返します。
口内炎・歯肉炎などの場合
口に薬を含んだあと、ほおを左右交互にふくらませて薬を移動させ口の中に薬がいきわたるようにしたあと、吐き出します。
これを1回分(100ml)がなくなるまで繰り返します。
妊娠中・授乳中の使用
含嗽用ハチアズレ顆粒は妊娠・授乳中の注意書きが添付文書になく、妊婦さんや授乳中の方に処方されるケースがあります。
飲み込んでしまった場合は?
通常量を間違って飲みこんでしまった場合、体には害はないとされています。
アズノールうがい液との違い
アズレンスルホン酸ナトリウムが入ったうがい薬にアズノールうがい液があります。
アズノールうがい液の有効成分は抗炎症作用のある「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物」のみとなっており1回分に4〜6mgが含有されています。
一方で含嗽用ハチアズレ顆粒の1回分は「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物」が2mgとアズノールうがい液より量は少ないですが、粘液を溶解させる「炭酸水素ナトリウム」がプラスで入っています。
薬品名 | 有効成分・違い |
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含嗽用ハチアズレ顆粒 | 1回分アズレンスルホン酸ナトリウム2mg +粘液溶解成分の炭酸水素ナトリウム配合 |
アズノールうがい液 | 1回分アズレンスルホン酸ナトリウム4〜6mg |