車酔いや船酔いなど乗り物酔い、メニエールなどに処方される薬がトラベルミン配合錠です。
以前はSP包装といって銀色のアルミニウムのシートに入っていましたが包装変更により下記のようなデザインとなりました。
トラベルミン配合錠の作用機序は有効成分であるジフェンヒドラミンサリチル酸塩とジプロフィリンがめまいや頭痛の原因となる内耳迷路の興奮を抑えるとともに、悪心・嘔吐の原因となる嘔吐中枢の興奮を抑えます。
トラベルミン配合錠について薬局で聞かれる質問を中心にまとめてみました。
効果
「トラベルミンは効かない?」
といった質問を薬局で受けることがあります。
販売元のエーザイが発表している有効率は下記の通りとなっています。
船酔い・車酔いなどの動揺病に対する有効率は 91.55%(336/367)であった。
末梢性眩暈症、メニエール病などの眩暈症状に対する有効率は86.89%(53/61)であった。
非常に高い確率で乗り物酔いやめまいを改善します。
子供は何歳から飲める?
トラベルミンの用法・用量ですが、下記の通りとなっています。
通常成人1回1錠を経口投与する。 必要により1日3~4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
引用元 トラベルミン添付文書
何歳から服用できるか説明書には書いていませんが、製薬メーカーの見解では5歳~11歳であれば1回半錠(0.5錠)、11歳以上であれば1錠を服用できるとのことです。
また5歳未満は服用できないとなっています。
服用間隔・何錠まで飲める?
トラベルミン配合錠は1回1錠を1日3~4回で服用できます。
間隔は4時間ほどあけて食事に関係なく服用できます。
効果発現時間・持続時間
トラベルミンは服用後、約30分で効果を実感できます。
そして持続時間ですがだいたい4~6時間と言われています。
市販のトラベルミンとの違い
医療用のトラベルミン配合錠と市販薬のトラベルミンは全く同じです。
どちらも1錠中にジフェンヒドラミンサリチル酸塩が40mg、ジプロフィリンが26mg含まれています。
ジフェンヒドラミンは自律神経に働き、乗りもの酔い症状を予防・緩和する作用があり、ジプロフィリンには揺れによって起こる感覚の混乱を抑え、乗りもの酔いを予防する働きがあります。
妊婦・授乳中の服用
製薬メーカーの説明書では妊婦さんにはトラベルミンを投与しないことが望ましいとされています。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい
また授乳中にトラベルミンを服用する場合は授乳を中止することとなっています。
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。
眠気・口の渇きの副作用
主な副作用は
眠気、倦怠感、頭重感、めまい、口渇、動悸となっています。