肩や膝の痛み、腰痛や筋肉痛に処方される貼り薬がモーラステープ (成分名:ケトプロフェン)です。
モーラステープ20mgとL40mgの違い
モーラステープにはケトプロフェンという鎮痛成分が1枚に20mg入ったモーラステープ20mgと、40mg入ったモーラステープL40mgがあります。
サイズがモーラステープ20mgが7cm×10cm、モーラステープL40mgが14cm×10cmとなっており、モーラステープの大きさを2倍にしたものがモーラステープLとなります。
ジェネリック医薬品(後発品)・違い
モーラステープには薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。
ケトプロフェンテープ20mg「日医工」
ケトプロフェンテープ20mg「東光」
ケトプロフェンテープ20mg「杏林」
ケトプロフェンテープ20mg「テイコク」
ケトプロフェンテープ20mg「SN」
ケトプロフェンテープ20mg「BMD」
タッチロンテープ20
パテルテープ20
フレストルテープ20mg
有効成分の量や効能・効果は先発品のモーラステープと同じとなっていますが、添加物が異なるため、ジェネリックに変更して剥がれやすく感じたり、貼りにくいと訴える方もいらっしゃいます。
妊娠中の使用・後期は使用を避けること
妊娠中のモーラステープ(ケトプロフェン)の使用について、妊娠中期の場合は「必要最小限にとどめること」、妊娠後期の場合は「使用を避けること」となっています。
ケトプロフェンの外皮用剤を妊娠中期の女性に使用し、羊水過少症が起きたとの報告があるので、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に使用すること
ケトプロフェンの外皮用剤を妊娠後期の女性に使用した場合、胎児動脈管収縮が起きることがあるので、妊娠後期の女性には本剤を使用しないこと。
引用元 モーラステープインタビューフォーム
妊娠後期については「治療上の有益性が安全性を上回る場合にのみOK」となっていますので、妊娠中の場合は特に自己判断でモーラステープを使用しないようにしましょう。
授乳中の使用
授乳中にモーラステープ(ケトプロフェン)を使用する場合、「治療上の有益性が危険性を上回る場合のみOK」となっています。
授乳婦等に対する安全性は確立していないので、これらの患者に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
引用元 モーラステープ インタビューフォーム
日光(紫外線)の過敏症・かぶれに注意
モーラステープ(ケトプロフェンテープ)で問題となるのが紫外線(日光)による光線過敏症です。
貼った場所が太陽に当たるとかぶれたり赤く腫れるなどの過敏症が起こるのですが、剥がした後も4週間くらいは薬が皮膚に残っているため、剥がした後も1ヶ月近くは紫外線にあたらないように注意をしなければいけません。
曇りや雨の日であっても紫外線は出ていますので、貼った場所をサポーターや薄くない服でカバーするようにしましょう。
ロキソニンテープとの違い
モーラステープと同じ肌色のテープタイプの貼り薬にロキソニンテープ(ロキソプロフェンテープ)があります。
痛みを抑える強さはロキソニンもモーラスもさほど変わりませんが、ロキソニンテープはモーラステープで問題になる光線過敏症が起こりにくいのが特徴です。
ゴルフや野球、マリンスポーツをされる方は光線過敏症の起こりにくいテープを処方してもらうよう主治医に伝えると良いでしょう。
市販でモーラステープ売ってる?
2017年現在でモーラステープ(ケトプロフェンテープ)の市販薬は販売されていません。
ケトプロフェンが入ったパップタイプ、モーラスパップの市販薬はオムニードケトプロフェンパップという名前で販売されています。