ロキソニンテープとロキソニンパップの市販薬が2016年8月25日に発売開始となりました。

ロキソニンSテープ・ロキソニンSパップの有効成分・医療用との違い

市販で販売されるロキソニンSテープやロキソニンSパップは病院で処方されるものと違いはあるのでしょうか?

有効成分についてみていきたいと思います。

ロキソニンSテープの成分・添加物・病院で処方されるのと同じ?

有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物
5.67g (無水物として5g)/膏体100g中
テープ1枚あたり膏体1g含有(Lは2g) 
添加物スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー、ポリイソブチレン、水添ロジングリセリンエステル、BHT、l-メントール、流動パラフィン、その他2成分

市販のロキソニンSテープにはロキソプロフェンナトリウム水和物が病院でもらうロキソニンテープ(医療用)と全く同じ量入っています。

ロキソニンSパップの成分・添加物・病院で処方されるのと同じ?

有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物
1.134g (無水物として1g)/膏体100g中
パップ1枚あたり膏体10g含有
添加物 ハッカ油、ポリソルベート80、酸化チタン、酒石酸、エデト酸Na、グリセリン、カルメロースNa、タルク、水酸化Al、クロタミトン、ポリアクリル酸部分中和物、その他2成分

市販のロキソニンSパップにはロキソプロフェンナトリウム水和物が病院でもらうロキソニンパップ(医療用)と全く同じ量入っています。

効能・効果

ロキソニンSテープ腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫
ロキソニンSパップ

効能・効果はテープもパップも全く同じです。

用法・用量(使い方)

ロキソニンSテープ表面のライナー(フィルム)をはがし、1日1回患部に貼付して下さい。
・15歳未満の小児は使用しないで下さい。
・1日あたり4枚を超えて使用しないで下さい(Lは1日2枚まで)
ロキソニンSパップ 表面のライナー(フィルム)をはがし、1日1回患部に貼付して下さい。
・15歳未満の小児は使用しないで下さい。
・1日あたり2枚を超えて使用しないで下さい。

 

大きさ(サイズ)

ロキソニンSテープ7cm×10cm
ロキソニンSテープL10cm×14cm
ロキソニンSパップ10cm×14cm

 

値段(価格)

ロキソニンSテープ、ロキソニンSパップのメーカー希望価格は下記のとおりです。

ロキソニンSテープ7枚入り
980円(1,058円)
14枚入り
1,580円(1,706円)
Lタイプ7枚入り
1,580円(1,706円)
ロキソニンSパップ7枚入り 
1,280円(1,382円)

 

テープとパップの使い分け(強さ・濃度・冷感)

ロキソニンSテープもロキソニンSパップも有効成分のロキソプロフェンの濃度は全く同じであり、強さにも大きな差がないことが考えられます。

ロキソニンSパップにはハッカ油が入っているため冷感を求めるならロキソニンSパップが、手や腕など目立つところに貼るなら肌色のテープタイプのロキソニンSテープが良いかと思います。

妊娠・授乳中の使用

市販薬の説明書(添付文書)には妊婦さんの場合は医師・薬剤師に相談することと記載があります。

医療用のロキソニンテープの資料によると

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。]

他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。

引用元 ロキソニンテープインタビューフォーム

と記載があります。

妊婦さんや妊娠の可能性がある場合は自己判断で購入せず、主治医に確認をするようにしましょう。

授乳中の場合は医療用のロキソニンテープ・パップは特に授乳を中止する必要はないと考えられますが、市販のロキソニンSパップ、ロキソニンSテープを購入する場合は、念のため医師・薬剤師に相談しましょう。