病院で処方されるロキソニンゲル(成分名:ロキソプロフェン)の市販薬「ロキソニンSゲル」が2016年8月25日に発売されました。
市販薬ロキソニンSゲルの特徴や、使用方法、薬局で聞かれる質問についてまとめてみました。
ロキソニンゲルを使用する方にとって少しでもお役に立てると幸いです。
ロキソニンSゲルとロキソニンゲルの有効成分・添加物の違い
薬品名 | 有効成分(1g中) |
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ロキソニンSゲル 市販薬 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局) 11.3mg(無水物として10mg) |
ロキソニンゲル 医療用医薬品 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局) 11.3mg(無水物として10mg) |
1g中に含まれる有効成分は医療用のロキソニンゲルと市販のロキソニンSゲルはまったく同じです。
また添加物も医療用のロキソニンゲルと市販薬(OTC)のロキソニンSゲルは全く同じです。
ロキソニンSゲル 添加物
エタノール、1.3‐ブチレングリコール、ヒプロメロース、カルボキシビニルポリマー、トリエタノールアミン
つまり、市販薬のロキソニンSゲルは病院で処方されるロキソニンゲルのパッケージを変えただけで中身は全く同じものといえます。
ロキソニンSゲルの塗り方・使い方
1日3~4日適量を患部に擦り込むようにして塗ります。
皮膚の汗や脂を拭き取って使用しましょう。
1回あたり8cm(約2g)、1週間あたり50gを超えて使用しないで下さい。
子供は何歳から使用できる?
15歳未満の小児は使用できないこととなっています。
妊娠・授乳中の使用
妊婦さんについて市販薬のロキソニンSゲルの説明書には「医師・薬剤師に相談すること」となっています。
医療用のロキソニンゲルの説明書では
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。]
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。
引用元 ロキソニンゲル 添付文書
となっており、「治療の有益性が上回る場合のみOK」となっています。
妊婦さんの場合は、主治医と相談し使用するようにしてください。
授乳中については、特に注意書きはありませんので授乳を中止することなく使用が可能と考えられます。
ロキソニンといえば痛み止めの内服薬で馴染みの深い薬ではないでしょうか。
ロキソニンの塗り薬版ということで、注目の高い薬です。
ロキソニンゲルは紫外線による過敏症が問題になりにくく、薬剤師としてもオススメしやすい薬です。
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