2型糖尿病治療薬で、食後の高血糖を抑える薬として処方されるのがグルコバイ(成分名:アカルボース)です。

グルコバイ(成分名:アカルボース)を服用する患者さんから最も多く受ける相談が

「お腹が張る・・・」
「おならの回数が増えた・・・」

です。

お腹が張ったり、ガスが溜まる理由と対処方法、また薬局で患者さんに聞かれる質問についてまとめてみました。

グルコバイのジェネリック医薬品

グルコバイには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。

アカルボース+メーカー名で「タイヨー」や「ファイザー」、「サワイ」などから販売されています。

添加物は異なりますが、有効成分は全く同じとなっています。

おならの回数が増える・お腹が張る・ガスが溜まる理由

グルコバイ(アカルボース)を服用するとおならの回数が増えたり、お腹にガスが溜まることが高い確率で起こります。

グルコバイ(アカルボース)はでんぷんなどの糖質が分解されるのを防ぐことで、食後の血糖値が上昇するのを抑える作用があります。

糖質が消化されずに大腸に到着すると、大腸の腸内細菌によって発酵を受けて、二酸化炭素や水素といったガスが発生します。

このガスによって、おならが増えたり、お腹が張ってしまうのです。

お腹が張った時・おならが多い時の対策・予防

おならの回数が増える、ガスが溜まった感じがあるといった腹部膨満感を抑えるためにも、芋類など炭水化物を多く含む食材を過剰に摂取するのは控えるようにしましょう。

服用して時間が経つと次第にお腹の張りはマシになってきますが、我慢できない場合や腹痛が続く場合は主治医や薬剤師に相談しましょう。

おならの回数が増えたり、ガスが溜まることは薬が効いている証拠ですので、我慢できる範囲であれば、気にせず続けて服用して問題ありません。

痩せる?ダイエットに効果ある?

「グルコバイ(アカルボース)で痩せるって聞いたけど本当?」

患者さんから時々聞かれるのですが、グルコバイ(アカルボース)では体重減少の副作用は報告されていません。

ダイエット目的での服用は低血糖の副作用が現れて、命に関わる危険性もありますので、絶対に避けてください。