鱗屑と浸潤、紅斑を主な症状とする尋常性乾癬の治療薬がドボネックス軟膏(成分名:カルシポトリオール)です。
ドボネックスがどのように作用するのか?
作用機序、使用方法についてまとめてみました。
作用機序
ドボネックス軟膏の有効成分であるカルシポトリオールはビタミンD3の活性体なのですが、皮膚にあるビタミンD受容体に結びつくことで、皮膚の細胞(表皮角化細胞)に対して下記の3つの作用があるとされています。
・細胞増殖の抑制
・細胞周期調節
・細胞分化誘導
ドボネックスは皮膚が生まれ変わる周期や皮膚の細胞が異常に増えるのを正常にし、フケが剥がれおちたりや皮膚の赤みを改善する作用があります。
使い方
基本的には1日2回患部に塗布します。
1週間に90g以上使用すると皮膚刺激の副作用の確率が大幅にアップすることが報告されていますので、1週間に9本(10gチューブ)を超えないようにしなければいけません。
顔に使用できる?
ドボネックス軟膏(カルシポトリオール)は顔には使用しないこととなっています。
効果がでるまでの期間
通常使用して4〜6週間で効果が認められるとされています。