頭痛や生理痛、歯の痛みに効果のある市販の解熱鎮痛剤にリングルアイビーがあります。

リングルアイビーについて薬局で患者さんから聞かれる質問についてまとめてみました。

リングルーアイビーの種類

リングルアイビーは下記の5種類が販売されています。

薬品名イブプロフェン量
リングルアイビーα200200mg
リングルアイビー200200mg
リングルアイビー150mg
リングルアイビー錠200200mg
リングルアイビー錠α200200mg

リングルアイビーはソフトカプセルタイプ錠剤タイプがあります。

錠剤タイプに比べて、ソフトカプセルにはジェルの液体が入っているため、即効性はソフトカプセルの方が高いとされています。

リングルアイビー200とα200の違い

リングルアイビーに「α」がついた商品が販売されています。

通常のリングルアイビーとの違いですが、結論を言えば、

「中身は同じで飲み方に違いがあるだけ」

です!!

イブプロフェンの量と添加物は同じ

リングルアイビー200とリングルアイビーα200は有効成分であるイブプロフェンは1カプセルあたり200mg入っています。また添加物も同じのため薬自体はまったく同じです。

飲み方に違いがある

リングルアイビーα200の用法・用量

成人(15才以上)1回1カプセル、1日2回を限度とします。(ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。)1回服用量をなるべく空腹時をさけて服用します。服用間隔は、4時間以上おいてください。

リングルアイビー200の用法・用量

成人(15才以上)1回1カプセル、1日2回を限度とします。1回服用量をなるべく空腹時をさけて服用します。服用間隔は6時間以上おいてください

つまり、薬自体は同じだけど、「1日3回まで服用できる」「服用間隔は4時間以上でOK」の飲み方が可能なのがリングルアイビーαになっています。

妊娠中の服用

妊娠後期(28週以降)の場合はリングルアイビーの有効成分であるイブプロフェンは服用できません。

妊娠初期妊娠中期に関しては、「治療上の有益性が危険性を上回る場合のみOK」となっていますので、自己判断での購入は避けて、主治医に相談するようにしましょう。

授乳中の服用

医療用医薬品(処方箋の薬)のイブプロフェンが処方される場合、製薬メーカーの説明書では

授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[母乳中へ移行することが認められている]

引用元 イブプロフェンインタビューフォーム

となっています。

しかし海外の基準では授乳中にイブプロフェンの服用は最も安全に位置つけられていることから、日本でも授乳を中止することなくイブプロフェンを服用していいと指導されるDrが多くいらっしゃいます。

詳細はこちらにまとめています。

イブプロフェン(ブルフェン)は妊娠・授乳中に服用できる?

 

ロキソニンとの併用

よく使われる解熱鎮痛剤にロキソニンがあります。

以前は病院でしか処方ができませんでしたが市販のロキソニンSが発売されたことからドラッグストアでの購入が可能となりました。

そのため

「リングルアイビーなどイブプロフェン製剤とロキソニンを一緒に飲んでいいか?」

といった質問をよく受けることがあります。

イブプロフェンとロキソニンの有効成分であるロキソプロフェンはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる解熱鎮痛剤で同じ作用機序で痛みを抑えたり、熱を下げたりします。

作用機序が同じであることから、副作用も重複して増強する可能性があるため、イブプロフェンとロキソプロフェンの併用は避けた方がよいでしょう。