肩や膝、腰の痛みに処方される湿布薬がアドフィードパップです。
アドフィードパップについて薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
有効成分
アドフィードパップは鎮痛成分のフルルビプロフェンを40mg含んだタイプと80mg含んだタイプがあります。
ジェネリック医薬品は存在する?
ステイバンパップは先発品でジェネリック医薬品は存在しません。
同じ成分で薬価に違いはありますが、下記の商品が先発品として存在します。
- ゼポラスパップ
- フルルバンパップ
- ステイバンパップ
販売元のメーカーが違いますが、効能・効果は全く同じです。
効能・効果
アドフィードパップの効能・効果は下記のとおりです。
下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
効果のでる時間・持続時間
薬を服用後、血中濃度が最大になるまでの時間をTmax、その後半分の濃度に分解されていく時間を半減期またはT1/2(ティーハーフ)といいます。
アドフィードパップ40mgを1回貼って14時間後に剥がした時のTmaxとT1/2(半減期)は下記のとおりです。
アドフィードパップ 薬物動態 | |
---|---|
Tmax | 13.8hr |
T1/2 | 10.4hr |
貼った後、約14時間で効果が最大となり、その後10時間ごとに半分ずつに分解されていきます。
だいたい持続時間は1日弱ぐらいですので、1日2回で使用します。
また1日2回を毎日貼り続けると6日目で血中濃度が最大となり、その後は横ばいで推移していきます。
切って貼っても大丈夫?
肘や肩、膝に貼る場合、ハサミで切り目を入れても問題ありません。
妊娠・授乳中の使用
妊婦さんには「有益性が危険性を上回る場合に使用すること」となっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊婦に対する安全性は確立していない。]
引用元 アドフィードパップ インタビューフォーム
また授乳中については添付文書に注意書きがなく「授乳を中止しなくても使用してOK」と指導されることがあります。
市販薬はある?
アドフィードパップの有効成分である「フルルビプロフェン」が入った市販薬は販売されていません。