肩や腰の痛みに処方される白いシップタイプの貼り薬がセルタッチパップです。
セルタッチパップについて薬局で患者さんから聞かれる質問をまとめてみました。
有効成分
セルタッチパップには鎮痛成分のフェルビナクが入っています。
1枚あたりフェルビナクが70mg入ったもの、140mg入ったものの2つのタイプが存在します。
効能・効果
セルタッチパップの効能・効果は下記のとおりです。
下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、 筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
ジェネリック医薬品
セルタッチパップには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。
- フェルビナクパップ70mg「ユートク」
- フェルビナクパップ70mg「ラクール」
- フェルビナクパップ70mg「サワイ」
- フェルナビオンパップ70
などが販売されており、先発品のセルタッチパップと添加物に違いがあるため貼り心地に違いがありますが、効能・効果は同じです。
効果発現時間・持続時間
薬を投与して、血中濃度が最大になるまでの時間をTmax、濃度が半分に分解されていく時間をT1/2(てぃーはーふ)または半減期といいます。
セルタッチパップを健康な成人男性に単回で12時間貼った場合のTmaxとT1/2は下記の通りです。
Tmax | T1/2 |
---|---|
11.2hr | 6.82hr |
セルタッチパップは貼り付け後11時間で血中濃度が最大となり、その後約7時間で半分ずつ分解されていきます。
持続時間が半日〜1日くらいですので、1日2回使用する貼り薬となっています。
妊娠・授乳中の使用
妊婦さんの場合、「治療上の有益性が危険性を上回る場合に使用OK」となっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。(妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。)
引用元 セルタッチインタビューフォーム
授乳中の場合は添付文書に注意書きはなく、「授乳を中止することなく使用していい」と指導されるケースがあります。
市販薬は売っている?
セルタッチパップの有効成分である「フェルビナク」が入ったパップタイプの市販薬が販売されています。
「オムニードフェルビナク」
「フェイタスシップ」
フェルビナクの量はセルタッチパップ70と同じで1枚あたり70mg含有しています。