ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生することでおこる疥癬(かいせん)の塗り薬がスミスリンローション(成分名:フェノトリン)です。

疥癬(かいせん)では我慢できない強い痒みが現れます。

スミスリンローションの塗り方は?
市販で売ってる?
副作用は?

患者さんから聞かれる質問を中心にスミスリンローションについてまとめてみました。

使用方法・使い方・間隔

通常は1週間隔1回1本(30g)を首から足底までの皮膚に塗布ます。塗布後12時間以上経った後に入浴やシャワーで洗い流します。

卵には効かず、ヒゼンダニの卵は3~5日で孵化すると言われているため1週間間隔をあけてもう1度同じように使用します。

確実にダニを駆除するには最低でも2回は塗らなければいけません。

また頭にダニは生息しないため、塗る場所は首から下となっています。

効果

スミスリンローションの有効率はとても高く、2回塗ると9割以上に効果があります。

全身に1週間隔で2回塗布したとき、塗布後2週連続して有効(治癒)と判定された症例の割合(有効率)は92.6%(88/95例)であった。また、有効症例における判定から4週後の治癒状態の症例の割合(治癒維持率)は100%(88/88例)であった。

引用元 スミスリンローションインタビューフォーム

 

スミスリンローションは市販である?

市販ではスミスリンシャンプーとパウダーが販売されており、しらみの駆除薬となっています。
ローションタイプのダニ駆除の薬は市販ではなく、病院を受診する必要があります。

副作用

下記の副作用が1%~5%未満で報告されています。

皮膚炎、接触性皮膚炎、ひびあかぎれ(皮膚亀裂)、水疱、末梢性浮腫、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、血小板増加、ヒリヒリ感

副作用が起こる確率は極めて低く安全なお薬です。