健康な人の腸内はビフィズス菌などの腸内細菌がバランスよく存在していています。

しかし何らかの原因でバランスが崩れ有害菌が増加すると下痢便秘といった症状が現れます。

腸内細菌のバランスを改善する目的で処方される整腸剤がビオフェルミン錠(一般名:ビフィズス菌)です。

錠剤には「BF13」という刻印が入っています。

医療用医薬品のビオフェルミン錠について薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。

有効成分は?

ビオフェルミン錠は1錠中にビフィズス菌〔Bifidobacterium bifidum(G9-1)〕12mgを含有し,生菌数として1000000~1000000000個含有しています。

作用機序(メカニズム)

ビオフェルミン錠の有効成分であるビフィズス菌は小腸〜大腸で増殖し、乳酸と酢酸を産生して、腸内細菌のバランスを整えます。

飲み方(用法・用量)

一般的なビオフェルミン錠の用法・用量は下記のとおりです。

通常,成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。 
なお,年齢,症状により適宜増減する。

ビオフェルミン錠は食後に飲まないといけない薬ではありません。

食後でも食前でも吸収や効果に変わりありませんので、食欲がなく食事が摂れない場合はそのまま服用して問題ないと考えられます。

子供は何歳から飲める?

医療用のビオフェルミン錠は成人からの用量設定になっていますが、子供へは錠剤を服用するのが可能な場合に処方されることがあります。

錠剤が飲めない場合は、同じビフィズス菌が入った粉薬であるラックビー微粒Nが処方されます。

ちなみにビオフェルミン配合散はビオフェルミン錠と有効成分が全く異なります。

市販のビオフェルミンS錠との違い

病院で処方される医療用のビオフェルミン錠と市販薬のビオフェルミンS錠は有効成分に違いがあります。

市販薬のビオフェルミンSにはビフィズス菌に加え、フェーカリス菌、アシドフィルス菌という腸内細菌のバランスを整える成分が入っています。

具体的な量はこちらに詳しくまとめられています。

病院で処方される医療用ビオフェルミンと市販用との違いは?

 

妊娠・授乳中の服用

ビオフェルミン錠は妊婦さんや授乳中でも安全に服用が可能と考えられます。