ものもらいなど細菌感染による目の充血、目やにが出る時によく処方される目薬が抗生物質のクラビット点眼液(成分名:レボフロキサシン)とステロイド薬のフルメトロン点眼液(成分名:フルオロメトロン)です。
細菌感染を抑えるために抗生物質が、充血や炎症を抑えるためにステロイドがセットで処方されます。
クラビット点眼液は濃度が0.5%のものと1.5%のものがあります。
最近では高濃度の1.5%が主流になっています。
フルメトロン点眼液は0.1%と0.02%があり、小児では0.02%が使用される傾向にあります。
またジェネリック医薬品ではオドメール点眼液や、0.05%の濃度のフルオメソロン点眼液0.05%があります。
薬局では
「どちらを先に使うの?」
「間隔はどれくらい空けるの?」
という質問を多く受けます。
クラビットとフルメトロンが処方された時、どのような事に気を付ける必要があるのかまとめてみました。
クラビット点眼液とフルメトロン点眼液の順番
主治医から特別指定がない場合、まずクラビット点眼液を使います。
そして5分以上間隔をあけてフルメトロン点眼液を使用します。
またフルメトロンは懸濁性の目薬ですのでよく振って使用しましょう。
フルメトロン点眼液を後に使用する理由
フルメトロン点眼液は懸濁性といって少し濁った液をしています。
懸濁性の点眼液を先に使用すると、次に使用する目薬の吸収が悪くなってしまうからです。
目薬をさす時の注意点
手にはさまざまな菌やウイルスが付いていますので必ず石鹸で手を洗ってから目薬をさすようにしましょう。
また容器の先が目につかないように注意してください。
開封後の保存方法
クラビット点眼液もフルメトロン点眼液も室温保存になっています。
冷蔵庫に入れなくて大丈夫ですので、直射日光を避けて保管してください。
開封後の使用期限
クラビット点眼液もフルメトロン点眼液も使用期限が容器に記載されています。
しかし、期限内であっても開封して1ヵ月以上経った場合、使用は控えてください。
治療が終われば、廃棄をすることをオススメします。
コンタクトレンズの上から使用できるの?
フルメトロン点眼液には防腐剤であるベンザルコニウム塩化物が入っているため、ソフトコンタクトレンズの上からの点眼は避けなければいけません。
クラビット点眼液は防腐剤は入っていませんが、コンタクトレンズが治療の妨げになる可能性があるため外して点眼することをオススメします。
点眼して5分経過すればコンタクトレンズを装着してかまいません。
しかし、ものもらいや目やに、充血がある時はコンタクトレンズ自体の使用は控えた方がよいでしょう。