「舌(ベロ)にカビがはえた」
「口の中が白くなっている」
「のどがずっとイガイガする」
このような症状で受診され、口腔カンジダや食道カンジダと診断されて薬局に処方箋を持ってくる患者さんは多くいらっしゃいます。
これらの症状はカンジダという真菌(カビ)が原因で、体力が低下した時などに感染しやすくなります。
そんな時によく処方されるのがフロリードゲル経口用です。
フロリードゲルが処方された時、多くの患者さんが「塗り薬を飲むの?」「使い方が分からない」と不安がられます。写真のように見た目は塗り薬(外用薬)ですが「飲み薬(内服薬)」として扱われています。
フロリードゲルについて、薬の成分と使用方法についてまとめてみました。
食道カンジダ・口腔カンジダ薬の成分
1g中に抗真菌薬のミコナゾールが20mg含有されています。
口腔カンジダ症、食道カンジダ症に適応があります。
味は?
わずかな甘味がついています。
使い方(服用方法)
症状が舌などの口の中だけか(口腔カンジダ)、食道に症状があるか(食道カンジダ)で、使用方法が変わってきます。
直接チューブから服用しても、手やスプーンで口に含んでもどちらでも大丈夫です。
口腔カンジダの場合
1日フロリードゲル10~20g(2~4本)を4回(毎食後及び就寝前)に分け、口の中にまんべんなく塗布します。
症状が広範囲に存在する場合には、口腔内にできるだけ長く含んだ後、ゆっくりと飲み込みます。
食道カンジダの場合
1日フロリードゲル10~20g(2~4本)を4回(毎食後及び就寝前)に分け、口腔内に含んだ後(5分程度)、少量ずつ飲み込みます。
注意点
服用後1時間くらいは、うがいや歯磨き、飲食などはしないようしましょう。
また一緒に使用できない薬(併用禁忌薬)もありますので薬を併用している場合は事前に薬剤師さんに相談してください。
併用禁忌薬はこちらに記載されています。
フロリードゲル(ミコナゾール)の使用方法・味・併用禁忌薬は?
市販薬では売っている?
フロリードゲルの市販薬はドラッグストアなどでは販売されていません。
必ず医療機関を受診して処方してもらうようにしましょう。