肩こりや腰痛などに処方される湿布薬がモーラスパップ やモーラステープです。
モーラスパップは白い分厚い湿布で、モーラステープは肌色のテープタイプの薬です。
モーラスパップとモーラステープについて効能・効果や使い方・副作用の違いについてまとめてみました。
効能・効果の違い
モーラスパップとモーラステープの効能・効果の違いは下記の通りです。
モーラステープにはモーラスパップにない「関節リウマチ」の適応をとっています。
薬品名 | 効能・効果 |
---|---|
モーラスパップ | ○下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎 変形性関節症,肩関節周囲炎,腱・腱鞘炎,腱周囲炎,上腕骨上顆炎(テニス肘等),筋肉痛,外傷後の腫脹・疼痛 |
モーラステープ | ○下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎 腰痛症(筋・筋膜性腰痛症、変形性脊椎症、椎間板症、腰椎捻挫) 変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛 ○関節リウマチにおける関節局所の鎮痛 |
用法・用量(貼り方)の違い
薬品名 | 用法・用量 |
---|---|
モーラスパップ | 1日2回,患部に貼付する。 |
モーラステープ | 1日1回,患部に貼付する。 |
モーラスパップは1日2回、モーラステープは1日1回使用します。
どちらも汗が原因でかぶれたり剥がれやすくなりますので、入浴後など余分な汗や皮脂が少ない時に貼るのがいいでしょう。
副作用の違い
製薬メーカーから報告されている副作用の頻度はモーラステープもモーラスパップも大差はありません。
モーラスパップの副作用
頻度不明 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | |
皮膚 |
| 局所の発疹、発赤、 腫脹、瘙痒感、刺激 感、水疱・びらん、 色素沈着等 | 皮下出血 |
過敏症 | 蕁麻疹、眼瞼浮腫、 顔面浮腫 |
モーラステープの副作用
頻度不明 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | |
皮膚 | 局所の発疹、発赤、 腫脹、瘙痒感、刺激 感、水疱・びらん、 色素沈着等 | 皮下出血 | |
過敏症 | 蕁麻疹、眼瞼浮腫、 顔面浮腫 |
まとめ
モーラスパップとモーラステープの違いについて要点をピックアップします。
・モーラスパップは1日2回、モーラステープは1日1回
・モーラステープは関節リウマチに効能・効果あり
・副作用の頻度は変わらない
・見た目を気にされる場合、目立つ場所には肌色のモーラステープの方が適している
これは個人的な意見ですが、モーラステープの方が粘着力が強いため皮膚が弱い場合は「パップ」の方がかぶれの副作用が少ないと感じています。