皮膚の乾燥や痒みによる保湿目的で処方される塗り薬がパスタロンシリーズです。
パスタロンにはソフト軟膏、クリーム、ローションの3つのタイプがあります。
また尿素の濃度によって10%と20%に分類されます。
パスタロンについて種類や作用機序、妊娠・授乳中の使用などについてまとめました。
有効成分・尿素の量
| 有効成分 | 規格 |
|---|---|
| 1g中尿素200mg（20%） | パスタロンクリーム20% パスタロンソフト軟膏20% |
| 1g中尿素100mg（10%） | パスタロンクリーム10% パスタロンソフト軟膏10% パスタロンローション10% |
効能・効果
| 規格 | 効能・効果 |
|---|---|
| クリーム ソフト軟膏 | 老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症（主婦湿疹の乾燥型）、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬、魚鱗癬 |
| ローション | 老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症（主婦湿疹の乾燥型）、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬、魚鱗癬、頭部粃糠疹 （とうぶひこうしん） |
作用機序
パスタロンの有効成分である尿素は角質で水分を保持することで保湿作用があります。
また角質を構成するタンパク質であるケラチンに作用し、硬くなった角質を柔らかくする作用もあります。
妊娠中・授乳中の使用
パスタロンは妊婦さんや授乳中に対する注意書きが添付文書になく、妊娠・授乳中に処方されるケースがあります。
市販薬はある？
パスタロンの有効成分である「尿素」が入った市販薬が販売されています。
- パスタロンSEクリーム（10%）
- パスタロンSEローション（10%）
- パスタロンM20%
尿素だけでなく炎症を抑える「グリチルリチン酸二カリウム」や血流を良くする「トコフェノール酢酸エステル」が入っています。
