皮膚の乾燥や角化症に処方されるのがウレパールクリーム、またはウレパールローションです。

ウレパールについての作用機序や特長についてまとめました。

有効成分・尿素の含有量

規格有効成分
ウレパールクリーム10%1g中に尿素100mg
ウレパールローション10% 1g中に尿素100mg

 

効能・効果

規格 効能・効果
ウレパール
クリーム
アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、老人性乾皮症、掌蹠角化症、足蹠部皸裂性皮膚炎、毛孔性苔癬、魚鱗癬
ウレパール
ローション
アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、老人性乾皮症、掌蹠角化症、足蹠部皸裂性皮膚炎、毛孔性苔癬、魚鱗癬、頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)

ウレパールローションには頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)に効能・効果があります。
頭部粃糠疹とは頭皮からフケがポロポロ落ちることから「フケ症」ともいわれます。

作用機序

ウレパールの有効成分である「尿素」は角質で水分を保持するため保湿作用を示します。
また角質はケラチンというタンパク質で構成されているのですが、ケラチンに作用し角質を柔らかくする働きがあります。

塗り方・使い方

ウレパールは1日2〜3回使用します。
患部を清潔にした後に塗布し、その後よく擦り込みます。

入浴後は最も吸収がよくなりますので、特に入浴後は忘れないように使用をオススメします。

妊娠中・授乳中の使用

ウレパールは添付文書に妊娠・授乳中の使用の注意書きがなく、妊婦さんや授乳中の方でも処方されるケースがあります。

市販薬は売っている?

ウレパールの有効成分である「尿素」だけが入った市販薬は販売されていません。

ウレパールに近い市販薬です。

  • パスタロンSEクリーム(10%)
  • パスタロンSEローション(10%)

パスタロンSEには尿素だけでなく炎症を抑える「グリチルリチン酸二カリウム」や血流を良くする「トコフェノール酢酸エステル」が入っています。