耳垢がたまった時に病院で処方される点耳薬がジオクチルソジウムスルホサクシネート耳科用液5%「CEO」です。
ワックスネートが主流だった
今まで唯一の耳垢除去剤だったのが「ワックスネート」というお薬でした。
現在は販売中止となっていますが、ワックスネートと同じ成分のジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)製剤がセオリアファーマ(CEO)から発売されました。
ジオクチルソジウムスルホサクシネートの成分・添加物
ジオクチルソジウムスルホサクシネート耳科用液5%「CEO」は1mL中にジオクチルソジウムスルホサクシネートが50mg含まれています。
添加物はグリセリン、プロピレングリコール、pH 調整剤が入っています。
ジオクチルソジウムスルホサクシネートの作用機序
ジオクチルソジウムスルホサクシネートは界面活性作用(表面張力低下能、可溶化能)を有します。
外耳道内の皮膚表面にある耳垢に直接作用し、耳垢の軟化を促進させます。
ジオクチルソジウムスルホサクシネートの使い方
病院内で処置される場合
綿棒等で外耳へ塗布して使用します。
除去困難な場合は数滴点耳後5分~20分後に微温湯 (37℃)にて洗浄を行います。
こちらは院内で処置されます。
薬が処方される場合(高度のケース)
高度の耳垢栓塞の場合はジオクチルソジウムスルホサクシネートが処方されます。
一般的には受診の1~2日前くらいから1日3回連続で点耳します。
受診した時に微温湯(37℃)で洗浄を行います。
使用する際は手で温め点耳します。
冷たいまま点耳をするとめまいを起こしますので必ず人肌で温めるようにしましょう。
横になり耳に数滴たらした後10~15分そのままのじっとしていてください。(耳浴)
上記内容はあくまで一般的な使い方ですので、主治医から特別な指示がある場合は必ずそちらに従うようにしてください。
耳浴についてはこちらに詳しく書いています。
「タリビッド・タリザート」点耳薬の使い方・耳浴方法・何滴つかう?
ジオクチルソジウムスルホサクシネートの副作用
副作用の頻度は不明となっていますが瘙痒感、 外耳道発赤、疼痛、皮膚炎、かぶれがあります。
ジオクチルソジウムスルホサクシネートの保管方法(冷所or室温?)
直射日光を避けて室温保存してください。
冷蔵庫に入れなくてもかまいません。