目の疲れなどに処方される赤色の目薬がサンコバ点眼液(成分名:シアノコバラミン)です。
名前の由来は販売元である参天製薬の「サン」と有効成分のシアノコバラミンの「コバ」をとって「サンコバ」と名付けられたそうです。
サンコバ点眼液について薬局で相談されることや、指導する内容をまとめました。
サンコバ点眼液を使用する方にとって、少しでも疑問を解決できると幸いです。
効能・効果
サンコバ点眼液の効能・効果は下記の通りです。
調節性眼精疲労における微動調節の改善
有効成分と添加物(防腐剤)
サンコバ点眼液の1mL 中に有効成分であるシアノコバラミンが0.2mg入っています。
シアノコバラミンばビタミンB12の一種で、主に神経に作用します。
添加物として、ベンザルコニウム塩化物(防腐剤)、ホウ酸(緩衝剤)、ホウ砂(pH 調節剤)が入っています。
使用方法(点眼方法)
1回1~2滴を1日3~5回点眼します。
容器の先が目につくと容器が汚染されますので、容器の先端が目につかないように点眼してください。
目には1〜2滴以上の量は入らない構造になっていますので、疲れがひどいからといって、決められた量以上に使用するのは避けてください。
ソフトコンタクトレンズの上から点眼可能?
製薬メーカーの説明書にはソフトコンタクトレンズの上からの点眼について注意書きはありませんが、サンコバ点眼液に含まれる防腐剤にベンザルコニウム塩化物があります。
このベンザルコニウム塩化物は結構クセもので、ソフトコンタクトレンズに吸着し、目の角膜に障害を起こすことが報告されています。
そのため、防腐剤から見ると、ソフトコンタクトレンズは外して点眼し、5分以上経った後に、装着することをオススメします。
なお、カラーコンタクトレンズの場合はレンズを変色させる可能性があるため、コンタクトレンズを外して点眼するのが良いでしょう。
ハードコンタクトレンズの場合は、防腐剤の吸着が少ないため、そのまま点眼しても問題ないとされています。
開封後の使用期限・保管方法は?
サンコバを開封した後はたとえ使用期限内であっても1ヶ月以上経ったものは廃棄することをオススメします。
サンコバ点眼液は冷蔵庫に保管する必要はなく、開封後であっても室温で遮光して保管するようにしましょう。
サンコバは市販では売っている?
サンコバ点眼液の有効成分であるシアノコバラミンだけが入った市販薬は売っていませんが、サンコバと同じ濃度のシアノコバラミンが入った市販薬にソフトサンティアひとみストレッチがあります。
【第3類医薬品】【ポイント10倍】 参天製薬 ソフトサンティア ひとみストレッチ (5mL×4本) 目薬 【送料無料】 【smtb-s】 ツルハドラッグ
|
ジェネリック医薬品との違い
サンコバ点眼液には薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。
- ファルコバ点眼液0.02%
- ビタコバール点眼液0.02%
- ソフティア点眼液0.02%
- コバラム点眼液0.02%
先発品と比べて添加物に違いはありますが、効能・効果と有効成分は全く同じとなっています。
妊娠・授乳中の使用
サンコバ点眼液は妊娠・授乳中であっても、処方されるケースがあります。。
念のため眼科のDrには妊娠中であることや授乳中であることは事前に伝えるようにしてください。
何滴使える?何日分?
サンコバ点眼液は1本あたり5ml入っているのですが、およそ100滴使うことができます。
1日3回両目に1滴使用した場合、16日分くらいとなります。
サンコバ点眼液はビタミンB12のシアノコバラミンが主成分となっている目薬です。
そのため副作用もなく安全に使用できるのが特長です。
ボクも薬局で細かい作業が続いた時や、パソコンを長時間使った時にサンコバ点眼液の市販薬を使用しています。
サンコバ点眼液で質問がありましたら下記の質問ボックスからお問い合わせくださいませ。