高い保湿力のある塗り薬にヒルドイドソフト軟膏やヒルドイドクリーム、ヒルドイドローションがあります。
このヒルドイドと有効成分が同じ濃度で配合されたのがピアソンHPクリームです。
ピアソンHPクリームについて患者さんから聞かれる質問についてまとめてみました。
ピアソンHPクリームの成分・添加物
有効成分 | 添加物 |
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ヘパリン類似物質 0.3g/100g中 | セタノール,白色ワセリン,流動パラフィン,ミリスチン酸イソプロピル,モノステアリン酸ポリエチレングリコール,パラオキシ安息香酸ブチル,パラオキシ安息香酸メチル,プロピレングリコール,D-ソルビトール液 |
ビーソフテンクリームに近い
ヒルドイドクリームのジェネリック医薬品に該当するビーソフテンクリームと有効成分と添加物がほとんど同じです。
ビーソフテンクリームの添加物
セタノール、ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸マクロゴール、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、D-ソルビトール
ピアソンHPクリームの製造元がビーソフテンクリームの販売元である日医工さんなので納得です。
ピアソンHPクリームの効能・効果
ピアソンHPクリームの効能・効果は下記の通りです。
小児の乾燥性皮膚,乾皮症,手指のあれ,しもやけ(ただれを除く),ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症,手足のひび・あかぎれ,傷・火傷のあとの皮膚のしこり・つっぱり(顔面を除く),打ち身・捻挫後のはれ・筋肉痛・関節痛
有効成分のヘパリン類似物質には皮膚の線維芽細胞を増やす働きがあるため、傷ややけどの跡を修復する作用もあるとされています。
シミを消す美白作用はある?
ピアソンHPクリームの有効成分であるヘパリン類似物質には血流をよくする働きがあるため、顔色がよくなることはありますが、シミの原因となるメラニンを抑える作用はありません。
ニキビには効く?
ニキビの原因はアクネ菌やブドウ球菌になりますが、ピアソンHPクリームの有効成分であるヘパリン類似物質には細菌を抑えたり、殺す作用はありません。
そのためピアソンHPクリームだけではニキビに効果はありません。
顔に使用できる?
ピアソンHPクリームは顔に使用しても問題ありませんが、目の周りなど皮膚の薄い部分や、鼻の穴付近などの粘膜の近くは避けるようにしましょう。
値段・価格・病院とどっちが得?
【第2類医薬品】ピアソンHP クリーム 50g[ピアソン 皮膚の薬/乾皮症・乾燥によるかゆみ/クリーム]
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ピアソンHPクリームの価格は50g入りで1500円前後となります。
ヒルドイドクリームやヒルドイドソフト軟膏の場合は、50gだと1265円(1g薬価25.3円)となります。(2017年時点)
病院でもらう場合は、診察代、薬局での技術料などが発生しますが、保険を効かして長期間使用するなら病院で処方してもらう方が負担は安くなります。
最近は、医療費が増えていることから医療機関ではむやみやたらと薬を処方することが難しくなっています。
皮膚の乾燥が激しい場合(皮脂欠乏症)や、ケロイドなどの傷跡がある場合は、保険の対象となりますが、美容目的での処方は難しいと考えておいてください。