耳や鼻、眼の炎症を抑えるステロイド薬にリンデロン点眼・点耳・点鼻液があります。
リンデロン点眼・点耳・点鼻液について薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
ジェネリック医薬品
リンデロン点眼点耳点鼻薬には薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。
- サンベタゾン眼耳鼻科用液０．１％
- ベルベゾロン眼耳鼻科用液０．１％
- リノロサール眼科耳鼻科用液０．１％
- リンベタPF眼耳鼻科用液０．１％
先発品と比べて添加物はジェネリック医薬品と違いはありますが、中の有効成分と効能・効果は全く同じとなっています。
眼科での使い方
結膜炎や角膜炎など眼の炎症を抑える目的でステロイド薬のリンデロン点眼・点耳・点鼻液が処方されることがあります。
基本的な使用方法は下記の通りです。
通常，1日3～4回，1回1～2滴ずつ点眼する。なお，症状により適宜増減する。
使用する前は必ず手を洗い、人差し指で下まぶたを引き、容器の先が目に付かないように点眼してください。
主治医から何滴使うか指示がない場合は、通常は1回1～2滴を使用することとなっています。
他の目薬と併用する場合の間隔
クラビット点眼液などの抗生物質が入った目薬と併用するケースがあります。
他の目薬と併用する場合は最低でも2～3分、できれば5分は間隔を空けて使用しましょう。
中耳炎・外耳炎の使い方・何滴使う？
外耳・中耳の炎症、アレルギーや手術の後の炎症を抑える目的で処方されることがあります。
基本的な使用方法は下記の通りです。
通常，1日1 ～数回，適量を点耳，点鼻，耳浴，ネブライザー又はタンポンにて使用するか， 又は患部に注入する。 なお，症状により適宜増減する。
何滴使用するか主治医から指示があれば、そちらに従うようにしてください。
「1回1～数滴」と指示がある場合は2～3滴ほどで問題ないかと思います。
冷たいまま使用するとめまいを起こすことがありますので、手で2～3分温めてから使用するようにしましょう。
さす耳を上にして横になり、2～3分そのまま横になって薬が浸透するようにしましょう。
耳浴の方法
炎症が広い場合や深い場合に、主治医から「耳浴（じよく）をするように」指示されるケースがあります。
耳浴の方法ですが、入れた耳が上になるように横向きになり、点耳した後、10分ほど薬が浸透するようにじっとしておくだけでOKです。
耳浴の方法はこちらに詳しく書いています。
「タリビッド・タリザート」点耳薬の使い方・耳浴方法・何滴つかう？
点鼻の使用方法
アレルギー性鼻炎の場合に処方されることがあります。
しっかり鼻をかんだあと、そのまま容器を鼻に入れ手で容器を押します。
特に指示がなければ2～3滴入れば問題ありません。
点鼻した後は顔を上にして、薬が鼻の中全体にいきわたるようにしましょう。
保管方法は室温
リンデロン点眼点耳点鼻液の保管は室温で、冷蔵庫に入れて保管する必要はありません。
開封後の期限
開封した後の期限は1か月が目安となっています。 1か月を過ぎた場合は廃棄するようにしましょう。
妊娠・授乳中の使用
妊婦さんの場合、「長期にたくさん使用するのは避けること」となっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には長期・頻回使用を避けること。［妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。］
引用元 リンデロン点眼・点耳・点鼻液 インタビューフォーム
妊娠中でも処方されることはありますが、決められた用法・用量を守りましょう。
授乳中の場合は、注意書きもなく「授乳を中止することなく使用OK」と指導されるケースがあります。
現役薬剤師Yuリンデロン点眼・点耳・点鼻液について薬局で患者さんに指導する内容をまとめました。
適正使用に役立つ情報になれば幸いです。
リンデロン点眼・点耳・点鼻液について何か質問がありましたら下記の質問ボックスよりお気軽にコメントくださいませ。
