口内炎に処方される薬がアフタッチ口腔用貼付剤25µg(成分名:トリアムシノロンアセトニド)です。
初めて処方される患者さんから
「アフタッチの使い方が分からない」
「貼り付けた後、食事は摂っていい?」
「貼るタイミングは?」
といった質問を受けます。
アフタッチについて薬局で多く聞かれる質問をもとに、アフタッチの特徴・使い方についてまとめてみました。
アフタッチはステロイド?効果と特徴
アフタッチに含有されるトリアムシノロンアセトニドはステロイド薬といって炎症を抑える効果があります。
白色層(有効成分含有)とオレンジの着色層とからなる円形の薄い二層錠となっています。
用法・用量
1患部に1回1錠ずつを1日1~2回、白色面を患部粘膜に付着させて用います。
アフタッチの使い方(貼り方)
まず石鹸で手を洗います。
患部が唾液で濡れている場合、錠剤がくっつきにくくなりますので、ティッシュで軽く唾液を拭いてください。
錠剤をシートから取り出し、ティッシュペーパーなど清潔なところに置きます。
人差し指に少し唾液を付け、オレンジ色の面に指をあてて、白色の面が患部につくように貼り付けます。
2~3秒間指を押し当てれば薬がくっつきます。
患部が奥の場合は綿棒で押し当ててもよいでしょう。
使うタイミング・食事との影響
薬を貼ると数時間で溶けてきます。また貼り付けると食事や飲み物を飲んでも剥がれることはないそうですが、食後か、できれば寝る前に使用するのがよいでしょう。
妊娠中・授乳中の使用について
製薬メーカーの資料によると
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には大量又は長期使用を避けること。[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない]
引用元 アフタッチ添付文書
となっています。
臨床では時々妊婦さんに処方されることもあります。
アフタッチは市販薬でも販売されていますが、妊娠中の方は極力市販の薬の使用は避けて、担当のドクターに確認をしましょう。
また授乳中については、添付文書に注意書きがないことから「授乳を中止することなくアフタッチを使用してOK」と指導されるケースが多くあります。
アフタシールとアフタッチの違いは?
同じ口内炎治療薬としてアフタシールという薬もあります。
アフタシールは白色とピンク色の二層構造で、アフタッチと全く同じ成分トリアムシノロンアセトニドが有効成分となっています。基本的な使い方や注意点もアフタッチとまったく同じとなっています。