悪玉コレステロールや中性脂肪が高い方に処方される薬がエパデールです。

エパデールの有効成分はイコサペント酸エチル(EPA)で、魚類、海藻類、プランクトンなどに多く含まれています。

EPAの研究のきっかけは、グリーンランドの先住民族であるイヌイットがデンマークの白人に比べて心臓や血管系による死亡率が遥かに低いというデータがあったことでした。

イヌイットの主食である魚やアザラシにイコサペント酸(EPA)がたくさん含まれていることから、心臓や血管疾患の予防にEPAが効果的でないかと考えられ研究が始まったといわれています。

エパデールは食事の直後に服用するのですが、食前や空腹時に飲むなど服用方法を間違えると本来の効果を発揮しなくなってしまいます。

エパデールの種類、作用、服用の注意点についてまとめてみました。

エパデールの種類・規格

エパデールには顆粒とカプセルの2つのタイプがあります。顆粒は300mg、600mg、900mgとEPAの含有量が異なってきます。

カプセルは300mg の1種類のみとなっています。

エパデールS300
エパデールS300

エパデールS600
エパデールS600
エパデールS900
エパデールS900
エパデールカプセル300
エパデールカプセル300

画像出典 持田製薬

エパデール(EPA)の作用機序

エパデールには大きく下記の3つの作用機序があります。

  1. 血清脂質改善作用
    (総コレステロール、中性脂肪(TG)を低下させる)
  2. 抗血小板作用
    (血をサラサラにする)
  3. 抗動脈硬化作用
    (動脈の弾力性保持作用)

副作用(出血傾向に注意)

エパデールの副作用について解説します。

0.1~5%未満の確率で、発疹悪心・下痢・腹痛・胸やけなどの消化器症状肝機能の低下、CK(CPK)の上昇がみられます。

また0.1%未満の確率で皮下出血歯肉出血などの出血傾向がみられますが、ワーファリンやバイアスピリン、プラビックスなど血をサラサラにする薬を服用している場合は出血がひどくなることがありますので要注意です。

食直後に服用する理由

エパデールはすべて食直後に服用となっています。食後でなく、食事のすぐ後に服用しなければいけません。

食直後に服用しないといけない理由ですが、エパデールを絶食時に服用した場合、服用6時間後のEPAの血中濃度が41.6μg/mL(食後の場合70.49μg/mL)と食後服用にくらべ大幅に吸収が低下することが報告されています。

つまり食事の直後に服用しなければ、効果が半分近く落ちてしまうのです。

エパデールは小腸で吸収される際に「コレステロールエステラーゼ」と呼ばれる酵素によって切断され吸収されます。

コレステロールエステラーゼは食事により分泌が高まるため、食事のすぐ後が最適とされているのです。

せっかく飲むならしっかり効かせたいですよね。

食事が摂れない場合も、何か食べて服用することをオススメします。

妊娠・授乳中の服用

妊婦さんには「治療上の有益性が危険性を上回る場合にOK」となっています。

高脂血症治療薬であるスタチン系薬剤やフィブラート系薬剤が妊婦に禁忌であることからEPA製剤が妊婦さんに使われる傾向にあります。

催奇形性は報告されていません。

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

引用元 エパデールSインタビューフォーム

授乳中の場合は「授乳を中止すること」となっています。

授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。)

引用元 エパデールSインタビューフォーム

 

市販薬はある?(エパデールT)

エパデールの有効成分である「イコサペント酸エチル」の入った市販薬は販売されています。

  • エパデールT

エパデールTには1包中にイコサペント酸エチルが600mg入っています。

市販薬の場合、中性脂肪が「150mg/dl以上300mg/dl未満」の境界領域と指摘された方しか購入ができません。

また狭心症、心筋梗塞、脳卒中と診断されたことがある人、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧症で治療中の人や医師の治療を勧められた人は市販薬のエパデールTの使用ができません。

市販薬を購入の際は必ず薬剤師に相談をするようにしましょう。