肩の痛み、腰の痛みなどに処方される湿布薬がロキソニンパップ(成分名:ロキソプロフェン)です。
解熱鎮痛剤のロキソニン錠の湿布版ということで、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
ロキソニンパップはモーラス(ケトプロフェン)やボルタレン(ジクロフェナク)などで問題となる紫外線の過敏症が起こりにくいのが特徴です。
ロキソニンパップについて薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
処方された方の疑問を少しでも解消できると幸いです。
ロキソニンパップのジェネリック医薬品(後発品)
ロキソニンパップには薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。
ロキソプロフェンパップ+メーカー名でケミファやファイザー、YD(陽進堂)から販売されています。
添加物は先発品のロキソニンパップと異なりますが有効成分や効能・効果は全く同じです。
使い方(用法・用量)
ロキソニンパップ(ロキソプロフェンパップ)は1日1回使用します。
汗によってはがれやすくなるため、汗を拭いて使用しましょう。
24時間効果がありますので、入浴後に皮膚が少し冷めてから貼るのがオススメです。
皮膚が弱い方は24時間貼り続けると、かぶれの副作用が出ることがありますので、痒みを感じた場合は我慢せずにすぐに剥がすことを推奨されています。
汗をかいた場合もかぶれの原因となりますので、汗をかいたら剥がすことを薬局では指導しています。
効く時間(持続時間)
ロキソニンパップ(ロキソプロフェンパップ)は貼って4時間後くらいに血中濃度が最大に達します。
じわじわと効果が持続するのが特徴で、1回貼れば1日効果を持続させることができます。
妊娠・授乳中の使用
製薬メーカーの説明書によると、妊婦さんの場合「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用」となっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。]
引用元 ロキソニンパップインタビューフォーム
授乳中については、注意書きはなく授乳を避けることなく使用が可能と考えられます。
市販で売っている?
2016年現在でロキソニンパップ(ロキソプロフェンパップ)の市販薬は販売されていません。
追記
2016年8月25日にロキソニンパップの市販薬ロキソニンSパップが発売となりました。
詳細はこちらに記載しています。
市販のロキソニンSテープとロキソニンSパップの違い・価格(OTC)
ロキソニンテープ(ロキソプロフェンテープ)との違い・強さは?
同じロキソニンが入った湿布薬にロキソニンテープ(成分名:ロキソプロフェン)があります。
ロキソニンパップには100mgの1規格しかありませんが、ロキソニンテープには100mgと50mgの2規格存在します。
ロキソニンパップは白い分厚い湿布で、ロキソニンテープは肌色の薄いテープ状となっています。
どちらも1日1回使用し、痛みへの強さはパップもテープも差がありません。
パップにはハッカが入っているため冷んやりさせたいならロキソニンパップ、すぐ皮膚から剥がれる方にはロキソニンテープが適しているでしょう。
ロキソニンパップについて薬局で相談を受ける内容をまとめました。ロキソニンパップは紫外線による過敏症(光線過敏症)が起こりにくいため、外で活動する機会が多い場合により適しています。 かぶれを防止するためにも汗をかいたらはがしてくださいね。 ロキソニンパップに関する質問は下記の質問ボックスから受け付けています。疑問がある方はお気軽にコメントいただけると幸いです。