湿疹など皮膚の炎症や、円形脱毛症などに処方されるステロイドがトプシムシリーズです。

トプシムについて規格や強さ、特徴をまとめました。

トプシム規格(軟膏・クリーム・Eクリーム・ローション・スプレー)

トプシムには下記の規格があります。

  • トプシム軟膏
  • トプシムクリーム
  • トプシムEクリーム
  • トプシムローション
  • トプシムスプレー

どれも有効成分であるステロイドのフルオシノニドを1g中(1ml中)に0.5mg含有しています。

円形脱毛症など頭にはトプシムローションが処方されます。

トプシムEクリームとトプシムクリームの違い

トプシムにはEクリームとクリームがあり、どちらも1g中にフルオシノニドが0.5mg入っています。

違いはクリームの基材にあります。

トプシムクリームの基材には水分が入っていませんが、トプシムEクリームの基材は水分と適度の油分が混ざっています。

そのため、よりしっとりとするのがトプシムEクリームです。

「E」は、Emollient(皮膚を柔軟にする)意味があるそうです。

強さ・強度

ステロイドのランクには

ストロンゲスト(最も強い)
ベリーストロング(とても強い)
ストロング(強い)
マイルド(優しい)
ウィーク(弱い)

と5段階に分かれるのですがトプシムの成分であるフルオシノニドはベリーストロング(とても強い)に位置づけられています。 

効能・効果

トプシムの効能・効果は下記のとおりです。

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,女子顔面黒皮症,ビダール苔癬,放射線皮膚炎,日光皮膚炎を含む),痒疹群(じん麻疹様苔癬,ストロフルス,固定じん麻疹を含む),乾癬,掌蹠膿疱症,円形脱毛症(悪性を含む),尋常性白斑

ニキビ・ヘルペスに効果ある?

トプシムはステロイドで皮膚の免疫を抑える作用があります。

ヘルペスウイルスやニキビの原因となるアクネ菌や表皮ブドウ球菌の増殖を助けてしまうことから、ウイルスや細菌感染部位への使用は避ける必要があります。

自己判断での使用は絶対に避けるようにしてください。

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんへの使用について製薬メーカーの添付文書では「大量に長期にわたる使用は避けること」とされています。

妊娠又は妊娠している可能性のある婦人に対しては,大量又は長期にわたる 広範囲の使用を避けること。〔動物実験(ラット,マウス:連日皮下投与)で催奇形作用(外形異常)があらわれたとの報告がある。〕

引用元 トプシムインタビューフォーム

授乳中の使用については添付文書に注意書きはありませんが、「授乳を中止しなくて使用していい」と指導されるケースがあります。

市販薬はある?

「トプシムと同じ強さの市販薬はありますか?」

と聞かれることがありますが、トプシムと同じランクの「とても強い」に該当する市販のステロイド薬は販売されていません。

市販薬で一番強いのは「strong:強い」に該当するベトネベートやフルコートF(抗菌薬配合)になります。