坐薬といえば、肛門や膣から挿入して使用する薬のことをいいます。

時々、薬剤師の間でも

「坐薬と座薬、どっちの漢字が正しいの?」

といった会話になることがあります。

患者さんも

「座って使用するから座薬」

と思われているケースもありますが本当はどうなのでしょうか。

正しくは坐薬(坐剤)

本来は「坐」が正しい文字になります。

アルピニー坐剤やダイアップ坐剤など、坐薬の薬品名には「坐剤」とつけられています。

座薬(座剤)でも問題ない

しかし「坐」は常用漢字表に掲載されていませんので、座剤や座薬と書かれることがあります。

そのため特に神経質にならず、坐薬でも座薬でもどちらを記載しても問題ないでしょう。

個人的には医療従事者は「坐薬」「坐剤」と書いた方がいいように思います。