痰が絡む、痰が出しづらいといった時に処方されるのがクリアナール錠やスペリア錠(一般名:フドステイン)です。

去痰薬でよく処方されるムコダイン(成分名:カルボシステイン)と同じ気道粘液修復薬に分類されます。

クリアナール・スペリアについて作用機序や妊娠・授乳中の服用について解説したいと思います。

効能・効果

クリアナール・スペリアの効能・効果です。

「慢性」の呼吸器疾患による痰に処方されます。

以下の慢性呼吸器疾患における去痰
気管支喘息,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺結核,塵肺症,肺気腫,非定型抗酸菌症,びまん性汎細気管支炎

作用機序

なぜクリアナールやスペリアの有効成分であるフドステインが気道粘液修復薬と呼ばれているのか?

作用機序について説明します。

痰はムチンとで構成されます。

痰の粘りの原因となるのがムチンなのですが、ムチンの量が増えたり、ムチンの構成成分であるフコースとシアル酸のバランスが崩れると痰の粘りが強くなります。

フドステインはムチンを分泌する気道上皮細胞がたくさん作られるのを抑え、フコースとシアル酸の構成バランスを正常にすることで痰の粘性を改善します。

また漿液の分泌を増やし痰をサラサラにしたり、炎症を抑える作用もあるとされています。

妊娠中・授乳中の服用

妊婦さんには「治療上の有益性が危険性を上回る場合にOK」となっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること

引用元 クリアナール添付文書

通常の臨床用量の100倍量をラットに投与した時に赤ちゃんの発育抑制がみられたそうです。

ヒトについては催奇形性は報告されていません。

授乳中の場合、母乳中に移行するため「授乳を中止すること」とされています。

授乳婦に投与する場合は、授乳を中止させること。
動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。

引用元 クリアナール添付文書

一方で同じ作用機序のムコダイン(成分名:カルボシステイン)は添付文書に授乳中の服用の注意書きがなく、「授乳を続けて問題ない」と指導されるケースがあります。

ジェネリック医薬品はある?

クリアナール・スペリアのジェネリック医薬品は販売されていません。