リアップのジェネリック「メディカルミノキ5」効能・効果・値段の違い

現役薬剤師のYuです。

シャンプーのスカルプDでおなじみのアンファーから育毛剤リアップのジェネリック医薬品（後発医薬品）であるメディカルミノキ5が発売されました。

→2017年10月4日に発売予定が延期となっています。

薬局でも男性の方から

「リアップは高いけど安いジェネリックはあるの？」

と質問を受ける機会がありました。

リアップx5の後発品として位置付けられるメディカルミノキ5について、有効成分や価格の違いを解説していきます。

有効成分の違い・比較

100ml中に含まれる有効成分と配合量をまとめました。

日本皮膚科学会が外用剤の中で唯一「強く勧められる」として挙げられている成分がミノキシジルです。

特に男性の場合は5%の濃度が推奨となっています。

ミノキシジルの配合量は5%とメディカルミノキ5もリアップX5も全く同じとなっています。

薄毛の原因はタバコや食生活が原因で頭皮の血流が悪くなったり、成長期（2～6年）・退行期（2週間）・休止期（3～4ヵ月）といったヘアサイクルの中で成長期が短くなることです。

ミノキシジルは毛細血管を拡張させ頭皮の血流を良くするとともに、ヘアサイクルの中で成長期を延ばし薄毛を改善します。

メディカルミノキ5は有効成分はミノキシジルのみですが、リアップX5にはプラスで4種類の成分が配合されています。

ピリドキシン塩酸塩はビタミンB6のことで過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します。

トコフェロール酢酸エステルはビタミンEのことで血流をよくしたり皮脂の酸化を防ぎます。

l-メントールは爽快感を感じさせます。

このようにリアップX5にはビタミンB6、ビタミンE、メントールを配合することで頭皮環境を整えるプラスアルファの作用を有します。

添加物の違い（酸化防止剤の有無）

メディカルミノキ5は酸化防止剤不使用が特徴として打ち出しています。

リアップX5には酸化防止剤のジブチルヒドロキシトルエン（BHT）が入っています。

BHTは多くの化粧品に含まれる酸化防止剤ですが、皮膚が敏感な方は酸化防止剤不使用の方が推奨されます。

効能・効果・適応の違い

効能・効果はメディカルミノキ5もリアップX5も全く同じとなっています。

メディカルミノキ5効能・効果
壮年性脱毛症における発毛 ・育毛及び脱毛（抜け毛）の予防進行

リアップX5効能・効果
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防

効果発現までの時間

有効成分であるミノキシジルは4ヶ月使用後から有効性を実感できます。
ただし、個人差があり、すべての方が効果を発揮するわけではありません。
そのため他のリアップなどのミノキシジル製剤で「効かない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

6ヶ月使用しても効果が実感できない場合は、AGA専門の医師に相談することをオススメします。

塗り方・タイミング

リアップX5は容器のまま直接頭皮に押し当てて塗りますが、メディカルミノキ5は専用のスポイドキャップで塗ります。

どちらも1回量である1mlを計れるようになっており、1mlで頭皮全体に使用できます。

使用するタイミングですが、1日2回となっていますので、朝と夜くらいがいいでしょう。

入浴後（洗髪後）は薬が最も吸収されやすいため、入浴後（洗髪後）の使用が効果的と考えられます。

値段の違い・比較

定価はややメディカルミノキ5の方が高くなります。

アンファーさんのサイトでインターネット販売がされていますが3個セットだと1個あたり6630円（税込）、4個セットだ1個あたり6240円（税込）となります。

リアップX5をインターネットで探しても6500円が最安値（2017年10月）となっています。

アンファーさんの場合は送料も無料ですので、継続で使用していくなら価格面ではメディカルミノキ5がお得でしょう。

下記のアンファーさんのサイトから購入が可能です。

まとめ

• メディカルミノキ5はリアップX5と同じミノキシジル5%配合
  →発毛・育毛効果には差がない
• リアップX5にはビタミンB6,ビタミンE,メントール配合で頭皮環境を整える作用あり
• メディカルミノキ5は酸化防止剤不使用
• 1本のみの定価はリアップX5が安い
• 継続で使用するならまとめ買いでメディカルミノキ5が安くなる