結膜炎やものもらいなどの細菌感染時に処方される抗生物質の入った目薬がロメフロン点眼液です。

ロメフロン点眼液について作用機序や妊娠・授乳中の使用についてまとめました。

有効成分

ロメフロン点眼液には抗菌薬であるロメフロキサシンが1ml中に3mg入っています。

作用機序(メカニズム)

ロメフロン点眼液の有効成分であるロメフロキサシンは細菌のDNA合成に関与するDNAジャイレースの働きを阻害し、殺菌的に作用します。

ロメフロキサシンはニューキノロン系抗菌薬といわれ、抗菌の範囲が広いのが特徴です。

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんと授乳中の方への投与ついて製薬メーカーの添付文書では「治療上の有益性が危険性を上回る場合に投与すること」とされています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

引用元 ロメフロン点眼液インタビューフォーム

妊婦さんや授乳中でも処方されることはありますが、全身に吸収されるのを防止するためにも点眼後数分間、目頭を押さえるようにしましょう。

詳しくはこちらにまとめています。

目薬をさした後に涙囊部(目頭)をおさえる理由

フルメトロン点眼液(フルオロメトロン)との併用・順番

炎症を抑えるステロイド薬のフルメトロン点眼液やオドメール点眼液と併用されるケースがあります。
これらの目薬は懸濁性といって、中が濁っています。

そのため主治医から特別指示がない場合は先にロメフロン点眼液を使用し、5分以上間隔をあけてフルメトロン点眼液やオドメール点眼液を使用するようにとなっています。