緑内障の治療は基本的には1種類の点眼薬からスタートしますが、

単剤で眼圧が下がらなかった場合に、別の種類の目薬が追加されることがあります。

目薬を併用する場合、5〜30分の間隔をあける必要がありますが、
最近では2つの成分が入った配合剤で処方される機会が増えてきました。

コソプト配合点眼液(ドルゾラミド塩酸塩+チモロールマレイン酸塩)は緑内障治療薬の配合剤で、
トルソプト点眼液1%チモプトール点眼液0.5%が配合されています。

コソプト配合点眼液について作用機序や点眼時の注意点についてまとめました。

有効成分・作用機序(メカニズム)

コソプト配合点眼液(ドルゾラミド塩酸塩+チモロールマレイン酸塩)は「房水の産生を抑える作用」がある2つの成分を配合した緑内障治療薬です。

配合成分別の働きは下記の通りです。

有効成分働き
作用機序
ドルゾラミド塩酸塩房水の産生抑制
炭酸脱水素酵素阻害
チモロールマレイン酸塩房水の産生抑制
β遮断

眼圧は房水の産生と排泄によって調整されているのですが、
房水の産生が多かったり、房水の排泄が上手くいかなくなると眼圧が上昇してしまいます。

緑内障治療薬は大きく分けて2つに分類されます。

  • 房水産生を抑える薬
  • 房水の流出を促す薬

コソプト配合点眼液は房水の産生を抑える成分を2種類配合することで、眼圧を低下させるのです。

炭酸脱水素酵素阻害による房水産生抑制の具体的な作用機序はこちらに記載しています。

トルソプト点眼液(ドルゾラミド)作用機序・併用時の間隔

他の目薬との併用・間隔

他の目薬と一緒に処方された時の間隔ですが、
5分以上間隔をあければ影響はでないとされています。

コソプトミニ配合点眼液とコソプト配合点眼液の違い

防腐剤であるベンザルコニウム塩化物が入っていないのがコソプトミニ配合点眼液です。
有効成分の配合濃度は全く同じです。
コソプト配合点眼液は1本5ml入っていますが、コソプトミニ配合点眼液は1本0.4ml入りで、1回使い切りタイプとなっています。