メニエール病に伴うめまいに処方される飲み薬がメリスロン(成分名:ベタヒスチンメシル酸塩)です。
メリスロンについて薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
ジェネリック医薬品との違い
メリスロンには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「日医工」
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「トーワ」
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「テバ」
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「TSU」
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「TCK」
- ベタヒスチンメシル酸塩錠6mg「CEO」
- デアノサート錠6mg
先発品と添加物に違いはありますが、効能・効果、有効成分は全く同じとなっています。
作用機序・効果がある理由
メリスロンは内耳の毛細血管前括約筋を弛緩し、内耳血管系の血流を良くさせる作用と、内耳毛細血管の透過性を調整することにより内リンパ水腫を除去する働きがあります。
また脳内の血流量も改善してめまいを解消します。
妊娠・授乳中に服用できる?
「妊娠中だけどメリスロンを飲んでも問題ないですか?」
と薬局でも聞かれることがあります。
妊娠中のメリスロンに服用に関しては有益性を上回る時のみ服用することとなっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断された場合にのみ投与すること。
引用元 メリスロンインタビューフォーム
授乳中について添付文書には注意書きはありませんが、「授乳中への移行が多く他剤への変更を検討する必要がある」といった見解もあります1)。
1)社団法人 愛知県薬剤師会 妊婦・授乳婦医薬品適正使用推進研究班 「妊娠・授乳と薬」
眠気の副作用はでる?
メリスロン(成分名:ベタヒスチンメシル酸塩)は副作用で眠くなりません。
0.1%~5%未満の確率で悪心や嘔吐、発疹の副作用が報告されています。