メニエールの際に処方されるのがメニレットゼリー(成分名:イソソルビド)です。
利尿薬として承認されていますが薬局ではメニエールで処方される患者さんがほとんどかと思います。
メニレットゼリーといえばほとんどの患者さんが口を揃えることは「味がまずい」ということです。
メニレットゼリーをより飲みやすくするための方法や効能・効果についてまとめてみたいと思います。
メニレットゼリーの効能・効果
メニレットゼリーは下記の効能・効果で使用されます。
脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、 メニエール病
臨床現場ではメニエール病のめまいでよく処方される機会があります。
また適応外ですが、イソソルビドは急性低温障害型感音難聴でも使用されることがあります。
作用機序
メニレットゼリーは有効成分のイソソルビドが組織中の水分や電解質を排泄することで頭蓋内圧や眼圧を下げる働きがあります。
メニレットゼリーの味
メニレットゼリーの味ですが、メーカーの説明書では
「褐色のゼリーようで、チョコレートようのにおいがあり、味は甘く、わずかに苦い」
となっていますが、ほとんどの患者さんは「苦い」「まずい」とおっしゃいます。
有効成分であるイソソルビドがとても苦いためどうしても苦味を消すことは難しいです。
おいしく飲む方法
苦味をマスクする(消す)方法は冷やすか、甘い味でカバーするかどちらかになります。
少しでも苦味がマシになる飲み方をご紹介したいと思います。
冷やす・凍らせる
そのまま常温で飲むと一番苦味を感じてしまいますので、冷蔵庫に冷やして服用してみてください。
保管は室温保存となっていますので、服用する2〜3日前に冷やすのがよいかと思います。
フレーバーをかける
冷やしても苦味が気になる場合、メニレットゼリー専用のフレーバーがあります。
ミルク・ココア・ヨーグルト味のフレーバーがありますので薬局で言えば貰うことができます。在庫が無い場合は取り寄せてくれますので薬剤師さんにお願いしてみてください。
※フレーバーは基本は無料ですが、薬局によっては有料のケースもあるようです。
2017.5.1 追記
練乳・ハチミツをかける
練乳やハチミツをかけると苦味をカバーすることができます。
妊娠中・授乳中の服用
妊婦の場合は「治療上の有益性が危険性を上回る場合OK」となっています。メーカーの添付文書(説明書)から妊娠中の投与について抜粋します。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること
引用元 メニレットゼリーインタビューフォーム
また授乳中については注意書きもないことから「授乳を中止することなく服用が可能」と指示されるケースもあります。
副作用
メニレットゼリーの副作用は下記の通りです。
いずれも「頻度不明」となっています。
嘔気、悪心、下痢、嘔吐、食欲不振、不眠、頭痛、発疹、紅斑、電解質異常