関節リウマチの治療薬にブシラミンという薬剤があります。
先発品では リマチル錠
ジェネリック医薬品としては
- ブシラミン錠「トーワ」
- ブシラミン錠「日医工」
- ブシラント錠
- レマルク錠
として販売されています。
これらの薬剤を服用中の患者さんから
「うんちの匂いがする・・」
「魚が腐った匂いがして臭い」
「臭くて周りにも迷惑になる・・」
といった相談を受けることがあります。
臭い匂いの原因・理由はイオウ(メルカプト基)
薬局でも時々患者さんから、
「薬腐ってないですか?」
といわれるほど匂いを訴えられるケースがあります。
なぜリマチル(ブシラミン)に臭い匂いがあるのでしょうか?
犯人は化学式の中にある「SH」=メルカプト基(チオール)です。
Sは「イオウ」なのですが、イオウ自体も独特な匂いがありますよね?
イオウ(S)にに水素(H)がつき「SH」になることで、腐ったような臭い匂いを感じる方が多いのです。
この匂いはメルカプタン臭といわれ、硫黄臭よりもさらに強いのが特徴です。
臭い匂いは糖衣錠でコーティングされている
リマチル(ブシラミン)は臭みをマスクするために糖衣錠といってコーティングされてつくられています。
しかし、リマチルの後発品の中には原薬自体の匂いがきついため糖衣錠でコーティングしたとしてもどうしても匂ってしまうものがあります。
噛んだり、割ったりすると匂いがさらに強くなります。またシートから取り出した後は早めに飲むようにしましょう。
期限切れや腐っていないので安心してOK
匂いがきつくても、腐っていたり、品質に問題があるわけではありませんので安心して服用してください。
臭いが我慢できない場合
「臭くてどうしても我慢できない」
と訴える方がいらっいます。
ジェネリック医薬品の場合、臭いを強く感じる方が多い傾向にありますので、臭いが我慢できない場合は先発品のリマチルに切り替えてもらうのもよいかと思います。