熱が高い時に処方されるのが解熱剤であるアルピニーやアンヒバなどの坐薬です。
初めて使う時はドキドキされるお母さまやお父さまも多いのではないでしょうか。
初めて坐薬を使う方でも分かりやすいように細かく説明していきたいと思います。
手を洗う
まず手を清潔にするために石鹸で洗いましょう。
濡れた手で坐薬を触ると溶けてしまうのでしっかりとタオルなどで拭いてください。
坐薬の切り方(1/2・3/4)
坐薬をシートから取り出します。坐薬を1/2や3/4に切る場合は開ける前にシートの上からはさみやカッターで切りましょう。
切り方は図のように斜めに切ります。
量はだいたいで大丈夫です。
切った片側(使わない方)は廃棄するようにしてください。
坐薬の入れ方
坐薬の先端を肛門に押し当てると熱で溶けて入りやすくなります。
もし入れにくい場合は、先端を水やサラダ油で濡らすと入りやすくなります。
坐薬を入れた後
坐薬を入れた後は、外に出ないよう1~2分ほどティッシュなどを肛門に押し当ててください。
また10分くらいは安静にさせましょう。
坐薬が出てしまった場合
坐薬を入れたあと、便が出てしまった場合、30分経っていれば確実に吸収されているので、新たに使う必要はありません。坐薬を入れてすぐに坐薬の形のまま出てきた場合は新しく入れたあげて問題ありません。
坐薬の間隔は?
1回目を使っても熱が下がらなかったり、熱が上がってくるようでしたら4~6時間は間隔をあけて使用してください。
体重別の量は?
アンヒバ・アルピニーの用法・用量は下記の通りです。
通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを直腸内に挿入する。投与間隔は4~6時間以上とし,1日総量として60mg/kgを限度とする。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,成人の用量を超えない。
体重 | 1回用量 |
---|---|
5kg | 50mg(1〜1.5個) 100mg(0.5個) |
10kg | 50mg(2〜3個) 100mg(1〜1.5個) 200mg(0.5個) |
20kg | 100mg(2〜3個) 200mg(1〜1.5個) |
30kg | 200mg(1.5〜2個) |
アルピニー坐薬やアンビバ坐薬は赤ちゃんには頻繁に処方される解熱剤です。そのため親御さんからも相談を受ける機会が多くあります。
坐薬について不安なことや疑問がありましたら下記の質問ボックスよりコメントいただけると幸いです。
あなたの疑問の解消や、適正使用に少しでもお役に立てると幸いです。