熱を下げるときや痛みを抑えるために処方されるのが解熱鎮痛剤です。

小児に使われる解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンという成分の薬となるのですが、それぞれメーカーによって商品名が変わってきます。

アセトアミノフェンを含有する代表的な薬剤がカロナールやコカールです。

カロナールやコカールについて違いや服用間隔など薬局で患者さんから聞かれる質問をまとめました。

アセトアミノフェンを含有する薬は?

アセトアミノフェンを含有する代表的な薬をあげてみました。

  • カロナール細粒、錠剤、シロップ
  • コカールドライシロップ、錠剤
  • アンヒバ坐剤
  • アルピニー坐剤
  • ナパ

どれも含有成分はアセトアミノフェンとなります。

カロナールとコカールの違い

カロナールもコカールも入っている有効成分は全く同じ「アセトアミノフェン」になります。
メーカーが違うだけで、効能・効果は同じです。

兄弟で弟の方が量が多いのはなぜ?

カロナール細粒やコカールドライシロップでは有効成分のアセトアミノフェンが20%含有のものと50%含有のものがあります。

20%のものは1g中に有効成分のアセトアミノフェンが200mg、50%のものは1g中に500mg含まれています。

たとえばお兄ちゃんにカロナール細粒50%が1回0.5g、弟にはカロナール細粒20%が0.8g投与されるケースがあるとしましょう。

薬をもらった時、弟にほうが量が多く感じますが、有効成分はお兄ちゃんの方が多くなるのです。

計算式
500mg×0.5=250mg  200mg×0.8=160mg

体重あたり10~15mgを覚える(上級者向け)

アセトアミノフェンの1回あたりの服用量は体重1kg当り10~15mgと定められています。

例えば体重10kgであれば熱を下げるのにアセトアミノフェンが1回100~150mg必要となってきます。

この適正量を知ることで薬の量が正しいかどうか再確認にもなりますし、本当は良くないですが万が一の時に残っていた解熱剤を使用する際に量が正しいかどうかの判断にも繋がります。

カロナール・コカールの間隔は?

特に医師からの指示がなければ4~6時間間隔をあければ2回目を服用して大丈夫と考えられます。

カロナール・コカールの副作用

すべて頻度不明になっていますが、

チアノーゼ,血小板減少,血小板機能低下(出血時間 の延長)、悪心・嘔吐,食欲不振等、過敏症

となっています。

カロナール・コカールで眠くなる?

「眠気はでるの?」

と薬局で聞かれることがありますが、カロナールやコカールでは副作用で眠くなることはありません。