胃腸風邪など感染性の腸炎時に処方される抗生物質がホスミシンドライシロップ(成分名:ホスホマイシンカルシウム)です。
薬局では
「ホスミシンドライシロップの味は?」
「飲ませ方は?」
「下痢した時はどうすればいい?」
といった質問をよく受けます。
薬局でよく聞かれる質問を中心にホスミシンドライシロップについてまとめてみました。
ホスミシンの味は?
カルピス味で甘く飲みやすいのが特徴です。
赤ちゃんへの飲ませ方
カルピスのような味ですので、水に溶かすだけで美味しく飲めます。
小さい赤ちゃんには、水で溶かしてスプーンで少しずつ飲ませたり、スポイトで舌と内ほほの間に入れて飲ませる方法があります。
また水を数滴たらしてペースト状にし、上あごや内ほほに塗り、水やぬるま湯を飲ませる方法もあります。
詳しくはこちらにも記載しています。
混ぜると飲みやすいもの
水以外だと、オレンジジュース、リンゴジュース、牛乳、アイスクリーム、ヨーグルトなどだいたいのものが相性よく服用できます。
副作用
一番多い副作用は下痢・軟便です。
まれに発疹が出ることもありますので、発疹が出た場合は、ホスミシンで発疹が出たことを医療機関で必ず伝えてください。
下痢の時はどうしたらいい?
ホスミシンを服用することで便が柔らかくなったり、下痢になることがあります。
もし、服用を始めて何度も下痢をしたり、腹痛が激しくなったり、水のような透明な下痢になれば服用を中止し、主治医または薬剤師に相談しましょう。
効能・効果・用法・用量
ホスミシンドライシロップについてもう少し知りたい方へ、どのような症状に適応され、どのような細菌に効くのか、また用法・用量についても記載します。
ホスミシンドライシロップの種類
ホスミシンドライシロップには200と400の2種類があります。
200には1g中にホスホマイシンカルシウム水和物200mgが、400にはホスホマイシンカルシウム水和物400mgが含まれています。
適応症・適応菌
ホスミシンドライシロップが適応となる症状は下記の通りとなっています。
深在性皮膚感染症、膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎
また適応菌は
ホスホマイシンに感性のブドウ球菌属、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、緑膿菌、カンピロバクター属
です。
用法・用量
ホスミシンの用法・用量は下記の通りです。
通常、小児はホスホマイシンとして1日量40~120mg(力価)/kgを3~4回に分け経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
ホスミシンドライシロップ200には1g中にホスホマイシンカルシウム水和物が200mg、400には400mg含まれています。