嘔吐や吐き気がある時などに処方されるのがナウゼリンドライシロップ(成分名:ドンペリドン)です。
ノロウイルスやロタウイルスなど子供の胃腸風邪の時によく処方される薬です。
ナウゼリンドライシロップについて、現場で聞かれる質問についてまとめてみました。
ナウゼリンドライシロップの味
においはなく砂糖の甘い味がついています。
薬自体に少し苦味があります。
飲ませ方
甘い味がついていますので水に溶かしてスプーンやスポイトなどで飲ませてください。
小さいお子さんへの飲ませ方はこちらにまとめています。
混ぜると苦くなるもの
りんごジュースやオレンジジュース、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料水と混ぜると苦味が出てきます。
間隔はどれくらいあけたらいい?
頓服で処方されている場合。
1回目を飲んでも吐き気や悪心が治らない場合、一般的には4~6時間あけて2回目を服用します。
主治医から特別指示がある場合はそちらに従うようにしてください。
どれくらいで効くの?効果発現時間
ナウゼリンドライシロップは速攻性がありますので、服用して30分で体の中の薬の濃度(血中濃度)が最高となります。
他の薬と併用する場合の順番
抗生剤や咳止めなどと混ぜても大丈夫ですが、吐き気がある時は先にナウゼリンドライシロップを飲ませ、30分くらい間隔をあけて他の薬を服用することを僕はオススメしています。
ナウゼリンを先に服用しておくことで、他の薬を吐いてしまうことを抑えられるからです。
眠気はあるの?
ナウゼリンドライシロップを服用すると眠気が出ることがあります。確率としては0.1%未満ですので、頻度は決して高くはないです。
効能・効果・用法・用量
ナウゼリンドライシロップについて効能・効果や用法・用量について記載します。
効能・効果
下記疾患および薬剤投与時の消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、腹痛)
- 小児
周期性嘔吐症、乳幼児下痢症、上気道感染症
抗悪性腫瘍剤投与時
用法・用量
ナウゼリンドライシロップの用法・用量は下記の通りとなっています。
通常、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを用時水で懸濁し、1日3回食前に分けて経口投与する。なお、年令、体重、症状により適宜増減する。
ただし、1日投与量はドンペリドンとして30mgを超えないこと。
また、6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とすること。
ナウゼリンドライシロップ1g中にドンペリドンが10mg含まれています。