下痢の時に処方されるのがアドソルビン(成分名:天然ケイ酸アルミニウム)です。
細かい粉で、いかにも飲みにくそうな薬ですが、アドソルビンは間違って使用すると大変危険な薬です。
アドソルビンの服用方法と注意点についてまとめてみました。
どのように効くの?(作用機序)
アドソルビンは消化管用吸着剤に分類されており、腸管内の過剰な水分や有害物質を吸着することで下痢を改善します。
また腸管内の粘膜を保護する働きもあります。
アドソルビンの味は?
砂のような舌ざわりで甘味がないためそのままでは飲みにくい薬です。
水に溶けない?
アドソルビンは水に溶けないため、水やジュースなどに混ぜてもザラザラした感覚が残ってしまいます。
小児への飲ませ方
水やジュースに溶けないためジャムやヨーグルト、ゼリーなどに混ぜると飲ませやすくなりますが、
下痢の時はなかなか摂取が難しいと思います。
そんな場合は、少量ずつ水やぬるま湯に混ぜてスプーンやスポイトなどで飲ませてあげてください。
ザラザラした感覚が残りますので、飲ませた後、水やジュースなどで流し込んであげるとよいでしょう。
兄弟が下痢をした時に服用していい?
アドソルビンは細菌性の下痢には原則使用できません。
むやみに下痢止めを使用すると治療を長引かせる可能性がありますので、自己判断で下痢止めの使用は避けてください。
一緒に服用するのに注意する薬(併用注意)
ニューキノロン系に分類される抗生物質と同時に服用すると、抗生物質の効果が弱くなってしまいます。
またミノマイシン顆粒という抗生物質も同様に効果が減弱してしまいます。
一緒に服用する場合は2~3時間は間隔をあけて服用しなければいけません。